大学院
HOME 大学院 数学的・科学的思考の発達と授業過程
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年4月21日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

数学的・科学的思考の発達と授業過程

数学的・科学的思考の発達と授業過程 Development of Mathematical and Scientific Thinking and Classroom Learning
子どもの数学的思考・科学的思考の発達と授業過程について,教育心理学や発達心理学の領域で,どのような知見が得られているか,またどのような心理学的方法論を用いて研究を行うことが可能かについて,教科書や,国内外の学術誌掲載論文,書籍等の実証的研究をもとに理解を深めることを目標とする。数学的思考,科学的思考の発達については,概念的理解(conceptual understanding)と手続き的知識(procedural knowledge)の関係性,深い概念的理解(deep conceptualconceptual understanding),概念変化(conceptual change),非定型問題解決(non-routine problem solving),他者との社会的相互作用(social interaction)などに焦点をあて,認知発達研究や個別・協同介入研究の知見やそれを導く心理学の方法論について,解説と検討を行う。算数・数学,理科,社会科などに関する授業過程については,探究や協同を含む教科学習(協同的探究学習)の認知プロセスに焦点をあて,その知見と方法論について解説と検討を行う。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
23-302-05
GED-AS6212L1
数学的・科学的思考の発達と授業過程
藤村 宣之
S1 S2
木曜1限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学研究科
授業計画
1:これからの学校教育の課題と教育心理学研究,発達心理学研究 2:思考の構成,深い概念的理解の現代的意義 3:手続き的知識の獲得と概念的理解の深まり 4:概念変化と思考の漸進的構成 5:数学的思考の発達Ⅰ:概念的理解の深まり 6:数学的思考の発達Ⅱ:問題生成にみる思考の構造化 7:社会科学的思考の発達Ⅰ:因果的思考の発達 8:社会科学的思考の発達Ⅱ:複数の視点を統合する思考 9:個別探究過程を通じた概念的理解の深まり 10:他者との相互作用を通じた思考の精緻化と再構造化 11:協同的探究学習を通じた概念的理解の深まり 12:長期的な協同的探究学習のプロセスと効果 13:非定型問題解決を通じたウェルビーイングの向上
授業の方法
授業の内容について,教科書や参考書を用いて教員が解説を行い,参加者全体で質疑を行う。また授業内で指定した文献(学術誌掲載論文等)について,各参加者はレポートとコメントを行い,参加者全体で討論を行う。
成績評価方法
最終レポート,授業時のレポート,および授業への参加状況を総合して評価する。
教科書
『「わかる」はどう深まるかー子どもの思考の発達と協同的探究学習』(藤村宣之著,ちとせプレス,2025年)
参考書
『協同的探究学習で育む「わかる学力」ー豊かな学びと育ちを支えるために』(藤村宣之・橘春菜・名古屋大学教育学部附属中・高等学校編著,ミネルヴァ書房,2018年) 『数学的・科学的リテラシーの心理学ー子どもの学力はどう高まるか』(藤村宣之著,有斐閣,2012年) 『発達心理学ー周りの世界と関わりながら人はいかに育つか(第2版)』(藤村宣之編著,ミネルヴァ書房,2019年)
履修上の注意
授業におけるレポートに加えて,他の参加者のレポートや教員による解説に関する討論への積極的な参加が望まれる。毎週の授業に先立ち,当日の授業に対応する教科書の章,および当日に発表・検討予定の論文について熟読しておくこと。
その他
第1回の授業は対面(A210教室)で行う。以降の予定については,後日,連絡する。