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最終更新日:2024年4月22日

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大学経営事例研究(2)

大学経営に関する特定のテーマにを取り上げて、ケーススタディの方法や質的分析の方法を学び、実践することで身につけることを目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
23-214-12
GED-IE6440L1
大学経営事例研究(2)
両角 亜希子
S1 S2 A1 A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学研究科
授業計画
 大学経営事例研究の授業では、質的なデータを収集し、それを分析する方法について、実践をしながら学ぶことを目的としています。量的な分析と質的な分析はそれぞれに強みと弱みがあり、それらを組み合わせることで、問いに対してより深い理解が得られることも多く、様々な分析手法を身につけることはとても重要です。大学経営・政策コースでも、インタビュー等の質的データを用いて、修士論文・博士論文を執筆する方は少なくないですが、収集したデータをどのように整理・分析して、論文にしていくのか、というところで悩みを抱える方が少なくありません。量的な方法と異なり、研究枠組みや仮説が最初からあるわけでなく、流動的であるため、その探索的な過程を楽しむというよりも不安に感じる方も多い印象を受けています。  質的データの方法論については、グラウンデッド・セオリー・アプローチ(GTA)、エスノグラフィー、ナラティブ分析などの様々な手法が開発されてその解説本も多く出ていますが、一部ではやや技術的な工夫に片寄りすぎて、かえって使い勝手が悪い方法論もあるように感じています。質的な分析の基礎は、インタビューで得た発話を文字にして、それらをうまく言い表す名称や文句を抽象化してラベルを貼ることを通して、何らかのパターンを見出すコードをふり、類似したコードでカテゴリーを作り、それらの関係性などについて、カテゴリー/テーマをつなげ、データを説明するストーリーを構築するというところにあると考えます。また、この手の手法は実践してみて、獲得していくことがとても重要だと考えます。そこで、本授業では、古典的な手法ともいえるKJ法(言葉の組み立て工学)に着目して、それを実践してみることで、質的な方法論についての理解を深め、実際に使えるようになることを目指します。 詳細は、第1回の授業で説明するので、履修を希望する者は必ず出席のこと。
授業の方法
発表、討議形式で行う。 共通のテーマでの質的分析の実践・発表・文章化、各自の研究テーマでの質的分析の実践・発表・文章化。
成績評価方法
授業への出席と討論等への貢献、研究内容(レポート課題等)によって総合的に評価を行う。
教科書
川喜多二郎『発想法』、上野千鶴子『情報生産者になる』、大谷 尚 『質的研究の考え方―研究方法論からSCATによる分析まで』
参考書
随時紹介する
履修上の注意
日程は現時点では下記を考えているが、変更もありうる。 変更の場合は学内掲示で知らせるため、履修を希望する者は掲示を確認すること。 7月17日(月、祝)、8月5日(土)、9月2日(土)、9月18日(月、祝)の2-5限。 なお、実習を行う日程については、対面参加を強く推奨する。   第1回の授業に出られない場合は、必ず、担当講師に事前にメールで連絡すること。 履修登録したものに事前ガイダンス(第1回授業までの課題等)について連絡する。