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最終更新日:2024年4月22日

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質的方法論研究

質的方法論研究Ⅱ
この授業では、質的方法論の特長と多様なアプローチについて学び、質的方法を使って研究論文を執筆するための知識とスキル獲得をめざす。
具体的には文献購読とデータを使った演習を組み合わせながら以下の3点を扱う。
1)質的方法論の基本的知識に関する文献購読
2)質的方法論を使った文献の批判的考察
3)学校参与観察の実践およびデータ分析
授業では特にリフレクシビティ(再帰性)に自覚的である近年の質的研究法における展開に注目する。調査者と被調査者の関係性や、調査者の属性、立場や権力性がデータ収集や解釈に及ぼす影響について議論しながら、質的研究法がどのように理論生成へとつながり、人々の意味世界の理解に役立つかという点を考える。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
23-212-16
GED-IE6244S1
質的方法論研究
額賀 美紗子
A1
火曜3限、火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学研究科
授業計画
第1週  1)質的研究法とはなにか:特長・リサーチデザイン・発展の経緯、主要系譜(エスノグラフィー、事例研究、ライフヒストリー、ライフストーリー、グラ ウンデッド・セオリー) 2)質的研究を読む 第2週  1)参与観察のプロセス:データ収集からエスノグラフィー執筆まで 2)現場で生起する問題:ポジショナリティ、リフレクシビティ、ラポール、倫理的問題 第3週  1)エスノグラフィーの意義と有効性 2)フィールドワークの技法 第4週 1)インタビューの手法:半構造化インタビュー、ライフ・ストーリー、生活史研究 2)インタビューを使った研究デザイン 第5週  1)質的研究における理論とデータの関係  2)質的研究の「質」と評価 第6週  1)コーディングから仮説生成へ:インタビューデータの分析実践 2)質的研究のプレゼンテーション 第7週 グループプロジェクトの発表
授業の方法
演習形式
成績評価方法
毎回の課題提出40%、プロジェクト発表20%、最終レポート40%
教科書
フリック, U. 2011 『新版 質的研究入門ー人間の科学のための方法論』春秋社. エマーソン, R. 1998. 『方法としてのフィールドノート―現地取材から物語作成まで』新曜社
参考書
小田博志 2010 『エスノグラフィー入門―<現場>を質的研究する』春秋社. 佐藤郁也2007 『フィールドワーク増訂版―書を持って街へ出よう』新曜社. 佐藤郁也2002『フィールドワークの技法―問いを育てる、仮説をきたえる』新曜社. 藤田結子・北村文編 2013 『現代エスノグラフィー:新しいフィールドワークの理論と実践』新曜社.
履修上の注意
積極的に議論に参加し、グループプロジェクトを実施することを求める。