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最終更新日:2024年4月22日

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教育と子どもの歴史社会学

教育や子どもの歴史社会学を志す研究者は、関連する国内外の先行研究をどのように乗り越え、どのような知見を新たに提示すべきなのだろうか。本演習では、本や論文に「書いてあること」の理解(知識・技能)にとどまらず、批判的な読みを通じた「書評」の作成、史資料の分析と発表、相互批評という主体的・対話的で深いコミットメントを通じて、研究活動で求められる思考力・判断力・表現力の向上を目指す(なお、学びに向かう力や人間性等は前提条件であり、その"向上"までは求めない)。修士課程の院生は、何ができる(書ける)ようになるかが研究上重要な資質・能力になり、博士課程の院生においては、ともすれば問題関心が狭小になり、「身の丈」に合った手堅い論文を小綺麗にまとめることに専心する傾向にあるものだが、歴史的アプローチも含めて、これまで特に関心を寄せることのなかった理論や方法論に触れる経験は、今後長らく続くであろう研究活動の幅を広げる意味でも有益であろう。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
23-212-13
GED-IE6241S1
教育と子どもの歴史社会学
小針 誠
A2
木曜3限、木曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学研究科
授業計画
第1〜2回(11/19)ガイダンス、教育と子どもの歴史社会学について(講義) 第3〜4回(11/26)モダニティと教育 第5〜6回(12/3)子どもの多様性 第7〜8回(12/10)学歴と選抜 第9〜10回(12/17)新教育と教育実践 第11〜12回(12/24)戦後教育・子ども史 第13〜14回(1/14)各自の研究報告
授業の方法
各回では、講読文献の内容紹介と「書評」(履修者全員が提出)の検討をもとに、主体的・対話的に議論を行い、自身の研究テーマや問題関心を深める。 なお、詳細は初回のガイダンスで説明するので履修希望者は必ず出席すること。
成績評価方法
書評(30%)、報告・発表(20%)、議論への参加(10%)、最終レポート(40%)
教科書
小針誠『増補新版 教育と子どもの社会史』(近刊・仮題)。 その他は授業中に紹介する。
参考書
教科書や参考書については、ガイダンスや各回の授業において指定・紹介する。 なお、担当者の問題関心を知るために、以下の小針著に予め目を通しておくとよいだろう。このうちいくつかは本演習の指定文献として講読する予定である。 小針『教育と子どもの社会史』梓出版社(絶版)。 小針『〈お受験〉の社会史』世織書房。 小針『〈お受験〉の歴史学』講談社選書メチエ。 小針『アクティブラーニング』講談社現代新書。 小針「カリキュラム改革の社会学」原・山内編『教育社会学』ミネルヴァ書房。
履修上の注意
歴史研究に関連する文献を講読し、歴史的な視点から分析や考察が求められるので、日本(教育)史の基礎知識、歴史社会学や教育社会学などについての理論と方法の習得が履修上の前提条件である。また、前述「授業の目標、概要」をアイロニカルに解読できるかどうかが履修の向き不向きの判断材料になるだろう。