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最終更新日:2024年10月18日

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教育社会学の研究課題

教育社会学の研究課題/ Research Issues in the Sociology of Education
教育を対象とする社会学的研究は、これまで理論的・実証的な知見を蓄積してきた。しかし、社会経済構造の変化の中で、従来の理論枠組みや概念、研究方法では把握しきれない新たな研究課題が出現してきていると考えられる。これまでの教育社会学にとって盲点となってきたそれらの新たな研究課題を探り出し、実証研究に結び付けてゆく方途を検討することをこの授業では目標とする。
今年度は、「資本主義の多様性」(Varieties of Capitalism: VoC)論の近年の展開を踏まえ、日本などアジア諸国を含む教育社会学の比較研究の新たな展開を試みる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
23-212-07
GED-IE6241S1
教育社会学の研究課題
本田 由紀
A1 A2
木曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学研究科
授業計画
第1回(10月3日) オリエンテーション 第2回(10月10日)文献講読 第3回(10月17日)文献講読 第4回(10月24日)文献講読 第5回(11月31日)文献講読 第6回(11月7日)文献講読 第7回(11月14日)文献講読 第8回(11月28日)ディスカッション 第9回(12月5日)ワークショップ 第10回(12月12日)ワークショップ 第11回(12月19日) ワークショップ 第12回(12月26日) ワークショップ 第13回(1月9日) ワークショップの集約
授業の方法
授業の前半の回では、VoCの基本文献および近年の新たな展開に関する論文を講読文献とし、それらが依って立つ基本前提、実証研究に用いられてきた変数と手法、どのような新たな展開が可能か、という観点から検討する。講読文献については受講者全員が指定の「講読票」に概要と意見を書いて授業に持参し、その記載内容に基づいて議論する。購読票は授業後に下記の提出先にアップロードする形で提出する。 授業の後半の回では、ワークショップ的な形式をとり、履修者間で分担・協力することにより、VoCに関するオリジナルな英語論文のドラフトの作成に取り組む。各自の担当部分の提出を以て期末課題とみなす。
成績評価方法
成績評価は、「講読票」、ワークショップでの発表、期末レポートを、3:4:3の比重で評価する。「講読票」は出席確認の意味ももつ。原則として、3回欠席で評価が1ランク低下し、5回欠席で単位を認めない。
教科書
各回の授業で用いるテキストを初回に提示する。
参考書
P.ブラウン・H.ローダー・A.H.ハルゼー・J-A.ディラボー編、広田照幸・吉田文・本田由紀他訳『グローバル化・社会変動と教育1: 市場と労働の教育社会学』東京大学出版会 P.ブラウン・H.ローダー・A.H.ハルゼー・J-A.ディラボー編、苅谷剛彦・志水宏吉・小玉重夫他訳『グローバル化・社会変動と教育2: 文化と不平等の教育社会学』東京大学出版会
履修上の注意
学部において「教育社会学概論」および「教育社会学理論演習」を事前に履修していることが望ましいが、他大学からの大学院進学者でも受講できる。 欧米を中心とした教育社会学の先端的イシューと研究方法を知ることができる授業であるため、教育社会学分野で研究を進めようとする者はもちろん、教育学および社会科学全般に従事する者および教育現場・教育行政に関わる者にとって有益な知識を得ることができる。