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最終更新日:2024年4月1日

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市民社会・国家・教育

教育社会学ではこれまで選抜・配分を中心的なテーマとしてきたが、近年では、シティズンシップ教育や政治的公共性にも注目するようになりつつある。しかし、社会学の観点からシティズンシップ教育を捉える上で重要なことは、思弁的な議論に耽溺したり一部の事例を称揚することではなく、経験的にその存立構造や機能を明らかにすることである。

実際に後期近代社会では、多くの場合、政治的公共圏が無前提に成立することも、「市民主体なるもの」が素朴に成立することもなく、政治的コミュニケーションは多様な形で阻害・忌避・抑制されている。
この点を踏まえた上で、本授業では、市民的コミュニケーションの成立/不全のメカニズムについて、相互行為のシステムや制度的環境との連関の中で、適切に捉えていくための枠組を検討していく。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
23-212-02
GED-IE6201S1
市民社会・国家・教育
仁平 典宏
A2
月曜3限、月曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学研究科
授業計画
第1回︓イントロダクション 第2回〜第13回︓テキスト購読に基づくディスカッション 第14回︓総括討論とまとめ
授業の方法
毎回指定された文献や論文を購読し、レジュメで内容を確認した上で、ディスカッションを行う。
成績評価方法
授業への出席・議論への参加を重視する。 具体的には、担当回のレジュメ作成、議論への参加を3:7の比率で評価する。
教科書
各回の授業で用いるテキストを初回に提示する。
参考書
Michael A. Milburn & Sheree D. Conrad, 1998, The Politics of Denial, The MIT Press. Runciman, David, 2010, Political Hypocrisy: The Mask of Power, from Hobbes to Orwell and Beyond Eliasoph, Nina, 2013, The Politics of Volunteering, Polity Press. オードリー・オスラー&ヒュー・スターキー2009(訳書)『シティズンシップと教育――変容する世界と市民性』勁草書房 キャス・サンスティーン2020(訳書)『ナッジで、人を動かす――行動経済学の時代に政策はどうあるべきか』NTT出版 キャス・サンスティーン2018(訳書)『#リパブリック―インターネットは民主主義になにをもたらすのか』勁草書房 バーナード・クリック2011(訳書)『シティズンシップ教育論―政治哲学と市民』法政大学出版局 小玉重夫2016『教育政治学を拓く―18歳選挙権の時代を見すえて』勁草書房 広田照幸(監修)他編2015『高校生を主権者に育てる―シティズンシップ教育を核とした主権者教育』学事出版
履修上の注意
テーマに関心があれば専門領域は問わない。