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最終更新日:2024年4月22日

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臨床現象学II

現象学のスタンスから、戦争や原爆に関連する具体的な人間の在りようについて考える。 From a phenomenological stance, consider the specific human condition in relation to war and the atomic bomb.
【授業の目標】
本ゼミのタイトルも「臨床現象学」であるが、現在日本では、●●現象学、現象学的△△、といった研究領域が多数展開している。しかし、何をもって●●現象学、現象学的△△と称しうるのかは明確ではない。狭義には、現象学者の知見を理論的背景にすることが現象学的な研究であるが、広義には、ものごとを捉えるスタンスを現象学に依拠することも現象学的な研究に含まれる、と講義者は考えている。
本ゼミでは、前期でスタンスとしての現象学が共通理解にもたらされたという前提のもと、現象学のスタンスから、人間の本質的な在りようについて考える。その際、ドキュメンタリー作品、小説、マンガ等を手がかりにする。

【授業の概要】
昨年度から引き続き、人間の在りようを描いている作品と、実際の人間の在りようを研究することの相違についても考えてみたい。こうした歩みのなかで、1年間を通じて、「現象学的」とは何なのかという問いや、具体的なできごとに基づく(現象学的な)倫理について触れることになる。何を観るか何を読むかは、受講者と相談の上決定する。

参考【昨年度扱った作品】
・遷延性意識障害に関するドキュメンタリー
・平野勝之2011『監督失格』(愛する人の死に直面することについて)
・NHKスペシャル「海辺にあった、町の病院」(命の選別)
・大前粟生『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』
・魚豊『チ。』
・日向武史『あひるの空』
・楳図かずお「戦闘」『おろち』

Objectives of the class.
The title of this seminar is also "Clinical Phenomenology", but there are currently many research fields in Japan, such as ●● phenomenology and phenomenological -△△△. However, it is not clear what can be called "phenomenology" or "phenomenological phenomenology". In a narrow sense, phenomenological research is to use the findings of phenomenologists as a theoretical background, but in a broader sense, the lecturers believe that phenomenological research includes relying on phenomenology as the stance from which things are perceived.
In this seminar, based on the premise that phenomenology as a stance was brought to a common understanding in the first semester, we will consider the essential nature of human beings from the stance of phenomenology. In doing so, documentary works, novels and manga will be used as clues.

Outline of the class.
Continuing from last year, we will also consider the difference between works depicting the nature of human beings and research into the actual nature of human beings. In these steps, throughout the year, we will touch on the question of what is 'phenomenological' and on (phenomenological) ethics based on concrete events. What to watch and what to read will be decided in consultation with the students.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
23-211-13
GED-IE6144S1
臨床現象学II
大塚 類
A1 A2
木曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学研究科
授業計画
第1回 イントロダクション:スタンスとしての現象学 第2回 文献講読あるいは映像視聴① 第3回 文献講読あるいは映像視聴② 第4回 文献講読あるいは映像視聴③ 第5回 文献講読あるいは映像視聴④ 第6回 文献講読あるいは映像視聴⑤ 第7回 中間相談タイム 第8回 文献講読あるいは映像視聴⑦ 第9回 文献講読あるいは映像視聴⑧ 第10回 文献講読あるいは映像視聴⑨ 第11回 文献講読あるいは映像視聴⑩ 第12回 文献講読あるいは映像視聴⑪ 第13回 文献講読あるいは映像視聴⑫ 第14回 本ゼミのまとめ 授業計画は受講者との相談の上変更されることがあります。 1) Introduction: phenomenology as a stance 2) Literature reading or video viewing (1) 3) Literature reading or video viewing (2) 4) Literature reading or video viewing (3) 5) Literature reading or video viewing (4) 6) Literature reading or video viewing (5) 7) Mid-term consultation time 8) Literature reading or video viewing (7) 9) Literature reading or video viewing (8) 10) Literature reading or video viewing (9) 11) Literature reading or video viewing (10) 12) Literature reading or video viewing (11) 13)Literature reading or video viewing (12) 14)Summary of this seminar The lesson plan is subject to change in consultation with the students.
授業の方法
演習形式で行う。 受講人数にもよるが、おそらく各回担当発表制になると思われる。 受講者からもおすすめの文献や映像作品を募りたい。 The course will be conducted in the form of exercises. Depending on the number of participants, it is likely that each session will be presented in charge. We would also like to solicit recommendations for literature and films from the participants.
成績評価方法
【評価方法】 発表者は平常点、未発表者はレポート 【評価基準】 (1)授業への参加状況 ①事前に文献を読み、授業中の議論に積極的に加わって、理解を深めている。 ②文献に関する固有の解釈にもとづいて、自分なりの見解を発言している。 ③他者の発言に耳を傾け、自分の見解と関連させて、議論を発展させている。 (2)レポート ①本授業で扱う題材について自分なりの関心にもとづいて要点を捉えている。 ②授業中の議論にもとづいて自分なりの論点を明らかにして議論している。 ③独創性のある論点が提示されており、説得力のある議論が展開されている。 (1) Participation in class (i) Students read the literature in advance and actively participate in class discussions to deepen their understanding of the material. (2) Students express their own opinions based on their own interpretations of the literature. (3) Listen to the comments of others, relate them to their own views and develop the discussion. (2) Reports (i) Students are able to grasp the main points based on their own interest in the subject matter covered in this class. (2) Students clarify and discuss their own points of view based on the discussions in class. (iii) It presents original arguments and develops persuasive arguments.
教科書
特になし。 授業中使用する文献は基本的にデータでお渡しします。 None in particular. Literature used in class will basically be provided as data.
参考書
大塚類・遠藤野ゆり編 『エピソード教育臨床:生きづらさを描く質的研究』 (創元社) 遠藤野ゆり・大塚類『さらにあたりまえを疑え:臨床教育学2』(新曜社) 矢野智司2008『贈与と交換の教育学:漱石・賢治と純粋贈与のレッスン』(東京大学出版会) 永井均2009『マンガは哲学する』(岩波書店) 吉川孝他編2019『映画で考える生命環境倫理学』(勁草書房) 吉川孝他編2012『生きることに責任はあるのか:現象学的倫理学への試み』(弘前大学出版会)
履修上の注意
当事者性をもった積極的な参加を期待します。 現象学の知識は不要です。さまざまなバックグラウンドを備えた自分が何を感じ、何を考えるのかを語る場にしたいです。 前期受講していること(つまり通年での受講)が望ましいです。 Active participation with a sense of partyhood is expected. Knowledge of phenomenology is not required. We want to provide an opportunity to talk about what you, with your various backgrounds, feel and think. It is preferable to have attended the course in the previous term (i.e. the whole year).