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最終更新日:2024年3月15日

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教育政治学演習

 教育における政治と権力の問題を、ミクロとマクロの視点から複眼的に検討することを課題とし、特に公共性やシティズンシップ(市民性)をめぐる最近の研究動向に留意する。本年はベンヤミン『暴力批判論』刊行から100年に当たる年であり、そのことも意識して、テーマを設定する。
 冬学期は、コロナ後の政治、社会と教育の関係を根本から問い直す課題に取り組むために、人新世(アントロポセン)の時代のポストヒューマンの思想を検討する。まず、映画『天気の子』(新海誠)とそれをめぐる批評を取り上げ、検討する。その後、『ポストヒューマン-新しい人文学に向けて』(ロージ・ブライドッティ著、門林岳史=監訳、2019年、フィルムアート社)を取り上げる。同書は、人新世の時代において、人間たちはかつてと同じ「人間性」を保持しているとみなしうるのかについて、アレントやベンヤミンらの議論をふまえつつあつかったもので、著者は、ニュー・マテリアリズムの代表的論者のひとりであり、ジュディス・バトラー以降のフェミニズム理論を牽引する研究者である。
 原則、オンラインでの授業を考えているが、状況を見ながら、ハイブリッド(対面とオンラインの併用)も考えている。詳細は初回の授業の時に説明をし、受講者と相談しながら進めていきたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
23-211-09
GED-IE6142S1
教育政治学演習
小玉 重夫
A1 A2
金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学研究科
授業計画
 詳細は、初回の授業時(10月8日)に決めるが、大まかには、以下のような流れを考えている。 1 自己紹介とガイダンス 2 映画『天気の子』とその批評 1 3 映画『天気の子』とその批評 2 4、5 『ポストヒューマン-新しい人文学に向けて』 序 第一章 ポスト人文主義──自己を越える生 6、7 同書  第二章 ポスト人間中心主義──種を越える生 8,、9 同書 第三章 非人間的なもの──死を越える生 10、11 同書 第四章 ポストヒューマン人文学───理論を越える生 12、13 同書 結論 全体のまとめ        
授業の方法
 報告と討論を中心とする。
成績評価方法
 ゼミでの報告等による平常点。
教科書
 こちらで用意をして参加者に配布の予定。
参考書
 小玉重夫『教育政治学を拓く』勁草書房
履修上の注意
初回の授業時に担当の分担を決める予定。