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最終更新日:2026年4月20日

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デジタル人文学文献講読

デジタル人文学文献講読
デジタル人文学(DH)とは何か。この問いに対する唯一の答えは、存在しない。ただし、それは単なるツールや研究手法を「既存の」人文学研究に活用・応用することにとどまるものではないことは確かである。
デジタルアーカイブ、テキストマイニング、GIS、3D、マルチモーダル、AI、といったキーワードを、DH学習・研究のあらゆる段階で目にすることだろう。しかしながら、本演習を通して考えたいのは、このような諸技術の登場・導入によって、「人文学が」、「人文学者が」、そして「人文学コミュニティ」が、どのように影響を受け、どのようにふるまいや手続きを変容させる/させないのか、である。

本演習は、Debates in the Digital Humanities (University of Minnesota Press, 2012〜2023)を主要テキストとして、DHの理論的・批判的論争を精読・考察する。文学・語学・歴史学・考古学・情報学など異なる専門性を持つ受講生が、それぞれの視座から読みをもちよって議論すること自体が、本ゼミの方法論的前提である。
テキストの内容理解のために、生成AIツールによる大量の情報処理(遠読)と、日本語への逐語訳を通じたテキストの輪読(精読)を並行して行うが、ツールの習得は目的ではない。問われるのは、「デジタルという条件は自身の研究にいかなる認識論的問題を引き起こしているか」への各自の思索・応答である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21269013
GHS-XX6A01L1
デジタル人文学文献講読
小風 尚樹
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
前半では、大量のテキストを対象とした概要把握を目的とした生成AIの活用術を実践的に習得することを目指す。具体的には、生成AIの出力の質を向上させるためのプロンプトエンジニアリングの諸技術、すなわちロールプレイングの活用・フューショットプロンプト・出力形式の指定・Chain of Thoughtなどが該当する。 後半では、生成AIの活用術を前提に、デジタル人文学をメタ的な視点から考察した英語文献の内容理解を進める。扱う文献については、受講生の関心に合わせて調整するが、以下のようなトピックを取り上げる予定である。 ・DHとは何か/何ではないのか ・人種/ジェンダー/身体:Critical DHの射程 ・DHにおけるGlobal North/South ・大規模データセット構築における「見えない労働」 ・AI時代における大学院教育、キャリアパス なお、演習の進度に応じて、受講者自身の研究に関する報告を含む可能性がある。
授業の方法
講義および受講者によるレジュメや逐語訳の報告、議論
成績評価方法
各回の演習に関する課題の提出、演習中の議論への貢献度、期末のレポートによる。
履修上の注意
毎回、必ずPCでの作業を必要とするため、持参すること。