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最終更新日:2026年10月16日

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韓国朝鮮文化交流演習2

「経験していない暴力」に巻き込まれる:歴史を現在化する文化的再現と実践
この授業では、戦争や国家暴力など韓国の現代史を扱った叙事的な再現物を、「経験していない者たち」の関与と参加という観点から考察する。日本軍「慰安婦」、済州4.3事件、ベトナム戦争、5‧18光州民主化運動など、韓国現代史における歴史的トラウマを形成した事件の「経験当事者」が高齢化したり世を去る一方で、当該事件の後に生まれた創作者たちがこれらの問題を作品で扱うケースがかなり増加している。こうした作品群は、過去の歴史を現在化する美学的・文化政治的手法を多様に駆使し、従来とは異なる想像力を展開することで注目を集めている。
これまでの研究や批評などは、これを後世あるいは非体験世代のポストメモリーという観点から分析し、様々な成果を上げてきた。しかし「世代」という線形的時間の枠組みだけでは、該当作品たちの拡張的な参加を十分に説明しにくい面があり、こうした創作活動から実践的な連帯の可能性を見出す点にも物足りなさが残る。したがって、本授業では最近10年間に発表された作品を「経験していない者たち」という観点から新たに検討したい。韓国の「国内人」が制作した作品だけでなく、アルゼンチンに移住した韓国人の2世や在日コリアン2世の作品も併せて扱い、映画や小説だけでなく市民参加型オーラルヒストリー研究チームの著作も検討し、世代だけでなく国籍や国境、民族などの空間-時間的次元を包括的に捉えたい。
戦争をはじめ、その影響力が今なお持続している歴史的事件の当事者が世を去ることや、事件に関連する公式的叙事あるいは代替的・抵抗的叙事のいずれにおいても欠落し疎外されてきたマイノリティを経験の主体として呼び起こすことなどは、韓国のみならず日本を含む世界の至る所における現在の課題と考えられる。この点を韓国学の視野、文学・文化研究の視野から共に考察し、率直に考えを交わす授業を進めていきたい。講義は韓国語で進める。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21266452
GHS-KS6C02S5
韓国朝鮮文化交流演習2
曺 瑞妍
A1 A2
木曜5限
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講義使用言語
韓国朝鮮語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
第1回 : ガイダンス 第2回 : 背景知識と理論的概念の講義 第3回~第11回 : 作品・文献講読 第12回~第13回 : 受講生の研究発表と討論 作品リスト(未確定) 映画 : 『やわらかく(보드랍게)』(2018年), 『私のもとを離れた船(A Boat Departed from Me Taking Me Away)』(2023年), 『金君(김군)』(2018年), 『記憶の戦争(기억의 전쟁)』(2020年), 『屋上の跡(옥상자국)』(2016年、 短編), 『砲手(포수)』(2023年、 短編), 『あなたの解放(당신의 해방)』(2023年、 短編) 小説 : 短編 『じゃあ、何を歌うんだ(그럼 무얼 부르지)』(2011年)、『京子と京自(쿄코와 쿄지)』(2021年) オーラルヒストリー・インタビュー集:『戦争に動員された男たち(전쟁에 동원된 남자들)』(2025年) この計画は受講者数や状況にって変わりうる。
授業の方法
担当教員の講義および受講生の資料調査や発表、討論
成績評価方法
授業参与度と発表により評価する。
履修上の注意
履修を希望もしくは検討している学生は、第1回目のガイダンス(対面)に必ず参加すること。 毎回の授業までに指定したリーディングや課題, 鑑賞をこなすこと。