学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2026年4月20日
授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。
過去をめぐる諸問題
本演習では、過去が人間にとって何を意味するのか、という大きな問いを追求する。
人間は過去とさまざまに関係を取り結ぶ。過去を覚えておかねばならないと思いながら、忘れたいとも願う。自ら経験した過去だけではなく、社会化された集団の過去も確実にあったものとして語る。過去は一度切りであるがゆえに絶対的なはずなのに、人間の想起する過去は相対的で、しなやかに変化する。
歴史学や考古学のように過去を解明しようとするスタンスからあえて離れて、過去と人間との関係を考えよう。過去と歴史は、どこが一緒で、どこが異なるのか。過去と記憶は、どこが一緒で、どこが異なるのか。空間の遠近を語るかのように、過去の遠近を語るのはなぜか。
遺産研究(heritage studies)を立ち上げたデイビッド・ローエンソール(David Lowenthal)の『The Past is a Foreign Country - Revisited』を参照しながら、人間にとっての過去の意味を皆で考え、議論する。こうした考察は、歴史学や考古学のみならず、現代社会における文化財・文化遺産・文化資源をめぐる実践や制度構築にも新たな視座を提供してくれる。
受講者には、各自の関心(修士論文や博士論文のテーマも可)に沿った「過去と人間との関係」を考える素材を報告してもらう。授業では遠足も行う予定(横網町公園 and/or 上野公園)。
MIMA Search