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最終更新日:2026年10月16日

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アラブ文学概論

《世界文学》としてのアラブ文学
「《世界文学》としてのアラブ文学」という言葉から本講義が意図するのは、この世界にさまざま存在する地域文学のなかのア・ラ・カルトのひとつとしての、アラブ世界の文学紹介ではない(結果的には、その一端を知ることになるとしても)。そもそも「世界文学」とは何か?「世界文学」の「世界」とは何か?「アラブ文学」の「アラブ」とは何か? 「世界文学」にはさまざまな定義があるが、「文学」を、「文学する」という営みと解釈するならば、「世界文学とは何か」と自らに問いかけるところから、すでに「世界文学」は始まっていると言えるだろう。またアラブ文学を、アラブ世界で生み出される文学と定義するなら、アラブ文学それ自体がすでに、一国文学を超えた世界文学(超域文学)である。本講義では、現代アラブ小説を中心に、「世界文学」としてのアラブ文学という観点を通して、私たちが生きるこの現代世界と人間と文学の関係性について考える。
授業ではまず、「世界文学とは何か」について考え、次いで、「アラブ文学とは何か」について、その一筋縄ではいかない複雑さを考察する。そのあと、いくつかのテーマに沿って、具体的な作品をとりあげながら、必要に応じて中東やそれ以外の地域の作品、のみならず映画やアートなども適宜参照しつつ、それらの作品を通して作家たちが訴える、アラブ世界における人間の生きられた経験を介して、この現代世界の相貌と、人間はいかに「世界」と切り結びながら生きているかについて理解を深めたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21263708
GHS-EA6G01L1
アラブ文学概論
岡 真理
S1 S2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
授業では、以下のような諸テーマについて考えたい。 ・イントロダクション 「世界文学」とは何か? / 「世界文学」を可能にする条件とは何か? 「文学」を可能にする条件とは何か? ・「アラブ文学」とは何か(1)——「アラブ」とは何か? ・アラブ文学とは何か(2)――それは誰の「舌」なのか? Mother Tongue をめぐって ・アラブ文学はイスラーム文学か? ・サバルタンという権力資源 ・剥き出しの生  独裁、内戦、占領 ・パレスチナ文学  ジェノサイドと文学 緊急のエクリチュール / 文学の不/可能性について  If I Must Die 『物語る」という抵抗  Becoming 人間が難民となること / 難民は何になるのか
授業の方法
基本、講義形式で、上記諸テーマについて解説するが、必要に応じてディスカッションもおこなう。
成績評価方法
授業への積極的参加度(課題への取り組みも含む)30%、レポート70%。
履修上の注意
授業でとりあげる作品を事前に読むなど、適宜、課題を課す。 また、授業で言及した作品や参考文献その他、状況が許すかぎり、フォローすること。