1935年に発行された中国文学のアンソロジーである『中国新文学大系』の「散文2集」から、中国現代文学初期の散文の代表的作品を精読する。今期はとくに、近代散文の傑作として知られる朱自清『背影』から選ばれた作品ををとりあげ、中国近代散文とはどのような文体であったかを考える。参加者は担当部分について正確に読む準備をしてきて、また重要な語句について語釈をつくる。授業においてそれぞれの解釈を討論し、読みを深める。それによって、中国現代小説を深く読み込む訓練をすると同時に、中国文学における散文というジャンルの特質について考察を深める。