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最終更新日:2026年4月20日

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1920年代日米関係の安定性と不安定性:満洲、移民、災害

1920年代日米関係の安定性と不安定性:満洲、移民、災害
1920年代から1930年代にかけての日米関係に関する歴史研究は、その重要性にもかかわらずまだ十分な蓄積がないフロンティアである。また1920年代にはワシントン体制の下で軍縮、国際金融、震災の復興を通じた結びつきが強まる一方で「排日移民法」のような火種があり、1930年代にも満洲事変への不承認主義が示される一方で日本側では英米可分論に立ったアメリカへの期待が根強く残るなど、戦間期の日米関係は全体として安定的だったと評価できるのか、それとも不安定だったと評価できるのか、十分なコンセンサスはまだ存在していない。この点は、戦後の日米安保改定や日米同盟に関する歴史研究がそうしたニュアンスも汲み取りつつ実証的にも理論的にも発展し、学界(少なくとも日本の)で一定のコンセンサスを築いてきたことと、対照的かもしれない。
この授業では、戦間期国際関係史で近年注目される「国際主義」(internationalism(s))、さらに「太平洋世界」(Pacific world)といった研究動向をふまえ、1920年代の日米関係について、先行研究、および日本側では『日本外交文書』と「外務省記録」、米国側では『FRUS』とRG59・84、といった史料を読み進めることで、日米関係史研究に今後貢献できる余地を探ることを目標とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21261269
GHS-JS6B02S1
1920年代日米関係の安定性と不安定性:満洲、移民、災害
前田 亮介
A1 A2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
はじめの数回は、1920年代の日米関係や太平洋世界に関する先行研究(三谷太一郎、北岡伸一、蓑原俊洋、高光佳絵、Tomoko Akamiといった研究者の著作を想定している)を輪読し、今日の研究水準の到達点を共有し、続く8回ほどでは日米双方の外交文書を読み進めていく。とくに満洲問題、移民問題、そして関東大震災(+1931年中国大洪水?)、という3つの争点に関する史料を中心にとりあげる予定である。
授業の方法
初回のガイダンスで確定した担当者が担当範囲についての報告を行い、他の参加者はそれに対して疑問点や異なる解釈などを(事前に共有したペーパーを通じて)提起し、全員で議論を行う。
成績評価方法
平常点(報告の内容と毎回の発言)による。また、演習形式の授業であるため、正当性のない欠席は厳禁。欠席時には必ず具体的な事情を教員に事前に伝えること。
履修上の注意
初回の授業で各回の報告担当者を割り振るため、履修を検討している人は必ず出席してほしい(キャンパスの混雑状況に鑑み、初回のみオンラインで開催する場合は事前に連絡する)。 報告者は、文献の内容や文脈を内在的かつ厳密に理解することはもちろん、先行研究での当該史料解釈の吟味や、関連した内容を含む他の(アクセス可能な)公刊・未公刊史料の確認など、十分な下調べをふまえて臨むこと。また、前年と同様、報告担当者以外の参加者も毎回必ず文献に目を通し、自らの学術的な論点を文章の形で論じた、A4で1枚程度のペーパーを作成してくる必要がある。 いずれにせよ、毎回の予習に相応の時間を割く準備と情熱のあることが、履修の大前提である。