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最終更新日:2025年4月1日
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首都と地域からみる日本美術史(2)
首都と地域からみる日本美術史
これまでの日本美術史は、古代から現代の首都である奈良、京都、江戸、東京を中心に語られてきた。公武聖俗の権力が基盤置いた首都には政治・経済・文化を主導するパトロンたちがおり、彼らと専属的な関係を結んだ制作者(絵師・仏師・職人など)たちの活動の舞台となった。首都で制作された作品は国内各地に輸送され、各地域の拠点で消費されることも多々あった。中世には、地域拠点で生産された品々が中央で享受されはじめ、近世大名家の成立によって都鄙間の美術交流は活発化する。また、外国との貿易港であった博多・堺・長崎などでは、異文化の流入によって特色ある作品が成立している。首都に展開した規範的な様式と、いわゆる地方様式との間の差異はどこにあるのかについても俯瞰的に捉えてみたい。
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