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最終更新日:2025年4月1日
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コミュニティの社会学
コミュニティの多層性をとらえる社会学理論の探求
現代社会では「共同的・土着的コミュニティ」(世代を超え、死者まで含めて祭祀を通じて受け継がれる関係)、「協働的・媒介的コミュニティ」(近隣に暮らす人たちが共通の課題を解決するために協力し合う仕組み)、「仮設的・流動的コミュニティ」(多様な背景を持った人が一時的に形成するつながり)が併存している。伝統的な祭礼には、イエやムラとも呼ばれる共同的・土着的コミュニティが顕在化する。政策や社会運動において重視されてきたのは、地域の共通の課題(ケア、防災、景観など)を協力し合いながら解決する協働的・媒介的コミュニティである。他方で、地理的に離れていても共通の問題意識や趣味を持った人々による、無数の仮設的・流動的コミュニティが生まれては消えている。異質なコミュニティの交錯はしばしばコンフリクトを招く一方で、創発的な変化をもたらすこともある。こうしたダイナミズムを適切にとらえる社会学理論の構築を目指して、文献講読と研究報告を行う。
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