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最終更新日:2025年4月1日

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コミュニティの社会学

コミュニティの多層性をとらえる社会学理論の探求
現代社会では「共同的・土着的コミュニティ」(世代を超え、死者まで含めて祭祀を通じて受け継がれる関係)、「協働的・媒介的コミュニティ」(近隣に暮らす人たちが共通の課題を解決するために協力し合う仕組み)、「仮設的・流動的コミュニティ」(多様な背景を持った人が一時的に形成するつながり)が併存している。伝統的な祭礼には、イエやムラとも呼ばれる共同的・土着的コミュニティが顕在化する。政策や社会運動において重視されてきたのは、地域の共通の課題(ケア、防災、景観など)を協力し合いながら解決する協働的・媒介的コミュニティである。他方で、地理的に離れていても共通の問題意識や趣味を持った人々による、無数の仮設的・流動的コミュニティが生まれては消えている。異質なコミュニティの交錯はしばしばコンフリクトを招く一方で、創発的な変化をもたらすこともある。こうしたダイナミズムを適切にとらえる社会学理論の構築を目指して、文献講読と研究報告を行う。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21254155
GHS-SC602SA1
コミュニティの社会学
祐成 保志
S1 S2 A1 A2
月曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
文献講読を通じて土着的・協働的・仮設的コミュニティについての社会学および関連領域の研究動向を理解するとともに、理論的な視野のもとで探求課題を設定し、現代社会の経験的な事象への応用可能性を検討する。適宜、受講者の個人研究報告を行う。
授業の方法
報告担当者によって示された文献概要とコメントをもとに、出席者全員で討論を行う演習形式。
成績評価方法
出席状況、報告内容、討論への参加。
教科書
講読文献は開講時に提示する。
参考書
中野卓(1978-81)『商家同族団の研究:暖簾をめぐる家と家連合の研究(上・下)』未來社 玉野和志(2005)『東京のローカル・コミュニティ:ある町の物語1900-80』東京大学出版会 サンド,J.(2013=2021)『東京ヴァナキュラー:モニュメントなき都市の歴史と記憶』新曜社 祐成保志・武田俊輔(編)(2023)『コミュニティの社会学』有斐閣
履修上の注意
演習形式の授業であり、受講生の能動的・主体的な参加が求められる。