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最終更新日:2025年4月21日

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詩と批評(3)

英米詩入門 ~ 詩の中の「私」を読む
詩入門の授業です。英詩を読み、語るためのコツを勉強します。A1, A2のテーマは「私」です。近代詩はある時期から抒情詩が中心的な位置を占めるようになり、「私」が語られる機会も増えていきます。ただし、はじめから終わりまで「私」を語りつづける詩ばかりではなく、他者について語った後におもむろに「私」の話になったり、「私」の背後にある家族や伝統を語ったりすることで間接的に私を語ったり、あるいは「私」の行為を通して「私」を語ったりというものもあります。
 授業では私語りの意味を広くとりつつ、いろいろな時代やスタイルの詩に現れる「私」とりあげる予定です。「私」が登場する詩にはどのような特徴があるのか、同じく「私」を語るにしても、詩と散文では違いはあるのか、そもそも「私」を語るとはどういうことなのか、といったことについてこの機会に考えてみたいと思います。

英詩の歴史に残る有名な作品を読みながら、最終的にはことばの力がどのように生み出されるのか、といったことにも思いをはせてもらいたいです。ふだんあまり詩に親しんだことのない人でも何とかなるようなレベルにしますが、是非、英語の原文と格闘することも楽しんでください。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21253755
GHS-EA602SG2
詩と批評(3)
阿部 公彦
A1 A2
金曜5限
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講義使用言語
日本語/英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
*以下の予定は一部変更される可能性があります。 Introduction ~William Shakespeare, Sonnet 17, 27, John Milton, ‘When I Consider How My Light Is Spent’など 第2回 Shakespeare Sonnet 73 第3回 Emily Dickinson 241 ‘I Like a Look of Agony’ 第4回 Emily Dickinson 280 ‘I felt a Funeral, in my Brain’ (もしくは528 ‘Mine — by the Right of the White Election!’) 第5回 Walt Whitman ‘Song of Myself’ 1, 24 第6回 William Wordsworth 'The Solitary Reaper' 第7回 Alfred Tennyson 'Tears, Idle Tears' 第8回 Robert Frost 'The Road Not Taken' 第9回 Wallace Stevens ‘Anecdote of the Jar’(もしくは‘Tea at the Palaz of Hoon’) 第10回 W.B.Yeats ‘The Lake Isle of Innisfree' 第11回 D.H. Laurence ‘Piano’ 第12回 Sylvia Plath ‘Daddy’(もしくはAnne Sexton ‘Wanting to Die’) 第13回 Seamus Heaney 'Digging'
授業の方法
 詩をほとんど読んだことがないという人を想定しつつ、前半は詩の「ほぐし方」や「語り方」を学びます。後半は作品とあわせてときには作品批評も読みながら、テーマを立てて考察し、どのように詩を語るか、さらにその方法を深めていきたいと思います。単に英語を日本語に訳すだけではなく、英語を英語のまま読むことを心がけるため、読解の基本となるような「勘所」をとらえる練習をします。授業の最後にグループにわかれてのディスカッションがあります。  より詳しい方法についてはUTOLを参照してください(初回授業時にも詳しく説明します)。
成績評価方法
出席、平常点、発表、期末レポート。
教科書
詩のテキストはこちらで用意して配ります。
参考書
授業時にお知らせします。
履修上の注意
英詩にかぎらず文学作品をあまり読んだことのない人にもわかるくらいのレベルにするつもりです。 かならず予習はしてきてください。なお、担当者の割り振り、授業予定の変更などはUTOLやGoogle Driveで告知しますので、チェックするのを忘れないでください。