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最終更新日:2025年4月21日

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スラヴ語史入門

スラヴ語学の対象言語・研究分野・方法論について学び、スラヴ語学に関する最低限の概観を把握することにより、各自の興味関心に応じて自力でスラヴ語学関連の情報を入手・学習できるようになる。また、現代スラヴ諸語の文法上の不規則性の背後に隠れた通時的な変化の規則性に触れることで、スラヴ語の不規則変化についての理解を深める。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21253601
GHS-EA601LF4
スラヴ語史入門
大山 祐亮
S2
集中
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講義使用言語
英語、日本語/ロシア語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
1. 導入:スラヴ語学とは 2. インド・ヨーロッパ語族の中のスラヴ語①:スラヴ語派の歴史的段階 3. インド・ヨーロッパ語族の中のスラヴ語②:名詞・動詞の屈折体系 4. スラヴ語学の主な分野①:文献学・歴史言語学・比較言語学 5. スラヴ語学の主な分野②:音声学・音韻論 6. スラヴ語学の主な分野③:統語論・意味論・社会言語学など 7. スラヴ語の特徴①:音節内音韻調和 8. スラヴ語の特徴②:聞こえ上昇の法則(開音節の法則) 9. 「実用的」スラヴ語歴史音韻論①:出没母音など 10. 「実用的」スラヴ語歴史音韻論②:ロシア語の不規則活用の歴史など 11. 「実用的」スラヴ語歴史形態論①:u語幹活用の残滓など 12. 「実用的」スラヴ語歴史形態論②:athematic活用の残滓など 13. スラヴ語の理解に役立つ印欧語学①:印欧語学とは 14. スラヴ語の理解に役立つ印欧語学②:印欧祖語の再建 15. スラヴ語の理解に役立つ印欧語学③:印欧祖語からスラヴ語までの道筋
授業の方法
原則として講義形式とする。もし質問等があれば、そこからディスカッションによって話を広げることもありうる。
成績評価方法
レポート50%、授業への参加状況50%
教科書
プリントを配布する。
参考書
必要に応じて授業中指示する。
履修上の注意
2024年度とほぼ同内容の授業となります。集中講義初日にはスラヴ語学一般の導入を行いますが、教員の専門が比較言語学に特化しているため、徐々に言語史関連の話題が増える予定です。ロシア語の知識は必ずしも必須としませんが、授業資料中でキリル文字を翻字せずに提示するため、キリル文字の読み方に関する最低限の知識は前提とします。ただし、「スラヴ語学習に使える比較言語学の知識」が主要目標になっておりますので、授業をする側としては何らかのスラヴ語を(初級でも)学習中の方が念頭にあるということをご理解願います。予習は必須としませんが、授業前に資料に一通り目を通すだけでもしておくと良いでしょう。復習に関しては、期間中に合計で3回程度練習問題を配布する予定です(昨年はタイミングを見計らって教員が解説する形式になりました)。