通年の演習(特殊講義)を通じ、
1.博士論文がベースとなった研究書の書評を一本書く準備をする。
2.今年度の『史学雑誌』の回顧と展望号を全員で読む。
3.今年度の『東京大学日本史学研究室紀要』に掲載予定の「森本州平日記」を全員で読む。
4.自らが現在、主な研究対象としている史料を基軸に、分析視角を設定して論文とする手順を学ぶ。多くの参加者にとっても、同一の史料を事前に読み込んで、どのように論点構成をするのか、先行研究をどのように乗り越えるのか、共に学ぶことで博士論文執筆に向けた準備を整えたい。『昭和天皇実録』の記述の出典となった一次史料を、宮内公文書館、国立国会図書館憲政資料室、国立公文書館、防衛研究所戦史センター等で実際に閲覧し、批判的な検討を進める。
第1回 4月7日。最初の回では、演習の目的 参加者の自己紹介、参加者の進めている研究内容の概要紹介を行って貰う。また、野島(加藤)による、前年度の演習の報告内容の回顧と展望を行う。
第2回 準備のため、4月14日は休講とする。
第3回 卒業論文執筆者による発表
第4回 留学生による自己の研究報告
第5回 『東大日本史学研究室紀要』第29号(2025年4月刊行)掲載予定の「森本州平日記(十七)」1933年10月1日~12月31日までの3か月分を会読。内容はデジタル化して参加者がアクセスできるようにします 全員がA4、1枚以内でコメント提出。
第6回 博士論文がベースとなった研究書の序章を会読(初回に指定)。
第7回 『史学雑誌』回顧と展望最新号 会読 全員がA4、1枚以内でコメント提出。
第8回 ~第9回 修士論文執筆者による発表
第10回~第20回 『昭和天皇実録』1940年1月~3月部分を会読する、各自、事前にコメントを提出。以下、詳細は初回時に指定する。
第21回~第26回 同上
この間に、修士論文構想発表、史学会大会事前準備会などを行う。