大学院
HOME 大学院 ユダヤ教概念の系譜
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年10月17日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

ユダヤ教概念の系譜

ユダヤ教概念の系譜
 ユダヤ教とは何か。それを探究するための方法のひとつとして、ユダヤ教がどのように描かれてきたのかを検討することが挙げられる。それは、ユダヤ教の歴史的な展開をたどることや、現代世界におけるユダヤ教の多様なあり方を明らかにすることとは異なるアプローチであり、端的に言えば、「ユダヤ教とは何か」という問題そのものを問うことである。古代以来、ユダヤ教の内部で対立的な宗派や集団が形成され、「正しい」ユダヤ教をめぐってさまざまな論争が生じた。また、中世には哲学的な思想文化のなかで、ユダヤ教についての新しいとらえ方が示された。さらに、カバラーと呼ばれる神秘主義的な思想および運動は、神と人間のかかわりについてのユダヤ教の伝統的な理解を大きく変える原動力となった。そして、近現代においては、ユダヤ教はひとつの「宗教」として定義され、宗教史や比較宗教などの研究の対象となった。本講義では、こうした多様なユダヤ教の描かれ方を4つのテーマに分けて検討する。
 本講義の到達目標は以下の3点である。①ユダヤ教を描こうとする者たちの目的や意図を、その歴史的文脈とともに理解する。②ユダヤ教についての異なる描写を比較することができる。③ユダヤ教の事例を通じて、研究と運動の関係性や、宗教を比較するという研究方法について、履修者自身が自分の見解を表現できる。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21250606
GHS-GC6F01L1
ユダヤ教概念の系譜
志田 雅宏
A2
集中
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
各回の授業内容は以下のとおりである。なお、進捗状況に応じて内容の変更等もありうる。 第1回 イントロダクション 【第1部:真/偽の境界線】 第2回 「真のイスラエル」とは誰か:古代末期のユダヤ人社会の分断 第3回 正統と異端:ラビ・ユダヤ教の成立 第4回 ラビたちとカライ派:伝統をめぐる対立と影響関係 【第2部:信仰と実践】 第5回 意図と実践の関係性:イェフダ・ハレヴィのユダヤ教論 第6回 体系化という方法:マイモニデスによる革新 第7回 外的な行為と内的な信仰:強制改宗がもたらした新たな問題 【第3部:共同体】 第8回 戒律の理由と効果:カバラー的な世界観にもとづく説明 第9回 メシアニズムと破門:シャブタイ派の展開を例に 第10回 宗教がもたらす結束:ユダヤ民族のアイデンティティの源泉としてのユダヤ教 【第4部:宗教学とユダヤ教】 第11回 ユダヤ教とジェンダー:新たなユダヤ教理解を求める研究と運動 第12回 宗教史のなかのユダヤ教:アブラハム宗教研究を例に 第13回 比較宗教のなかのユダヤ教:「比較」はいかなる理解をもたらしたのか
授業の方法
講義形式でおこなう。
成績評価方法
授業への積極的な参加を含む平常点(10%)と、最終レポート(90%)にて評価する。
教科書
指定しない。
参考書
授業のなかで適宜紹介する。
履修上の注意
講義資料は事前にITC-LMSにアップする。受講にあたって予習してくることが望ましい。 ユダヤ教の用語や人物については授業でも説明するが、必要に応じて百科事典等で予習や復習をすること。事典として、The Oxford Dictionary of The Jewish ReligionとEncyclopaedia Judaica、『ユダヤ文化事典』の三点を推奨する(いずれも宗教学研究室にて所蔵あり)。