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最終更新日:2025年4月1日
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環境文化史から実践するパブリック・ヒストリー
環境文化史から実践するパブリック・ヒストリー
近年、歴史学の各分野で、歴史研究・歴史叙述を専門家の独占から解放し、一般社会のひとびととともに考えてゆくパブリック・ヒストリーが盛んになっている。そこでは、史料を読解し過去の事実を云々するだけでなく、わたしたちが直面しているさまざまな現代的問題について、歴史的な知見を援用し解決する方法が模索されている。例えば、災害史の知識は、防災・減災のリスク管理に役立ってくれるのか。伝統や文化財の保全と環境の改変・開発とは、どのように折り合いをつけてゆくべきなのか…。しかし、それらをめぐる合意形成の現場では、負の歴史をめぐる地域住民の悪感情の調整、"Shared Authority" をめぐる葛藤、ポピュリズムやリヴィジョニズムとの対峙など、さまざまな固有のアポリアが横たわっており、容易な解決を許さない。本授業では、担当教員の北條が関わってきたフィールドの諸問題を中心に、教育/研究/社会の交錯するさまざまな事例を検討しつつ、社会生活における〈歴史の応用〉、パブリック・ヒストリーの実践について考えてゆきたい。
また受講生は、以下の到達目標を意識しながら授業に参加すること。
1)高校までの教科書で学んだ歴史が、唯一普遍ではなく仮説に過ぎないことを自覚できるようにする。
2)一国史・人間の歴史という固定的な枠組み(あるいは記憶型の歴史認識)を相対化し、より柔軟で多角的な歴史への眼差し(思考型の歴史認識)を持てるようにする。
3)過去を学ぶことが現在を生きるうえでどのような意味を持つのか、主体的に考えられるようにする。
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