学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年4月21日
授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。
死と不安の社会学
普段あまり考えることはなくても、何かのきっかけから、自分はなぜ生きているのだろうと「生きる意味」を問う瞬間が誰の人生にもあるだろう。そうした問いについて考える時、「生」には「死」という終わりがあるという事実が否応なく私たちに迫ってくる。
とはいえこの死、とりわけ自分の死について、普段あまり考えることはないかもしれない。ただ、あまり考えることがなくても、死という終焉が必ず訪れるという事実は、漠然とした不安感となって、私たちの生をなかば無意識のうちに覆うものとなる。
哲学・心理学・精神医学などにおいて、以上のような事態はさまざまなかたちで考察されてきた。ただ、この授業でとりわけ焦点を当てたいのは、端的に言えば、死や不安の社会的様相である。
死という不可解かつ不可知の現象は社会的にどのように処理されてきたのか・いるのか、また死を基底とする不安感は社会や文化の変動に応じてどのような様相を呈することになるのか。このような問いについて社会理論の観点から考察することがこの授業の目的である。
MIMA Search