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最終更新日:2024年9月17日
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場所の記憶論
本演習は、「場所の記憶」がどのように生成・継承・変容・再生成・消失するのかを、さまざまな角度から考える。「場所の記憶」といっても、場所そのものが何かを記憶するわけではないのだから、あくまでも人間が過去に由来する何らかの意味や思いを各場所に関連づけて認識している、という構図を想定する必要がある。
「場所の記憶」のなかには、いわば地域史として編まれ、公的ないしは半公的に継承されていくものもあれば、ひっそりと生まれ、いつの間にか変化しながら引き継がれていくもの、またその過程で消えゆくもの、さらには途中で新たに復活するものなど、さまざまな様態がある。そこには、人間集団の記憶術や忘却術も作用する。
本演習では具体的な事例を通して、場所を介した人間と過去とのつながり、また過去を介した人間と場所とのつながりについて、全員で考える。受講者は各自の関心(修士論文や博士論文のテーマも可)に沿った事例を報告し、その内容を全員で討議する。
授業の一環として、本郷界隈を歩きながら、本郷という場所の記憶について現地で考える予定。方法論としての「まち歩き」の有効性も検討する。
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