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最終更新日:2025年4月21日
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神田の文化資源
神田の文化資源
神田というフィールドを対象に、文化資源学と文化経営学を融合させた方法論を探究する。我々は、神田エリアにどのような文化資料体を見出すことができるだろうか。その資料体をどのように調査すれば資源化できるだろうか。またそうして資源化された「文化資源」を、今度はどう経営すべきだろうか。木下直之2004「文化資源学の現状と課題」に即していえば、本演習の参加者は料理人となり、神田エリアに食材を見出し、料理していく。すでにあるインスタント食材で文化財活用を考えるのではなく、神田エリアの物理的な探索と歴史資料の渉猟・吟味を通した新食材の開発から始め、人文社会系の学問知に即した文化資源の料理法を考える。
本演習は、三菱地所株式会社と行う共同研究「神田エリアの歴史遺産とその評価」の一環として行う。この共同研究の目的は、神田エリアにおける土地利用、産業、文化活動の変遷をたどるとともに、同エリアの有形・無形の歴史資産を特定し、文献精査とフィールドワークを通してその社会的価値を明らかにすることにある。
「神田エリア」はおおむね旧神田区(1878〜1947年)の区域を指すが、本演習ではとりわけ①教育施設・病院・古本屋・楽器店・スポーツ用品店が集中する神田錦町、一ツ橋、神田神保町、神田小川町、神田駿河台、神田淡路町を中心としたエリアと、②大規模開発を免れてきたがゆえに古い町割りや建造物が残る内神田、神田司町、神田多町、神田須田町等のエリアに焦点をあてて研究調査を行う。ただし、必要に応じて神田エリア内の他地域や隣接エリアも調査対象とする。
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