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最終更新日:2024年4月22日

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日本美術の制作者とパトロン

日本美術の制作者とパトロン
美術史は、作品を手掛ける制作者の歴史であるとともに、これらを注文したパトロンの歴史でもある。古代から近代にいたる主要な美術品を取り上げながら、これを制作者(絵師、仏師、工芸品等の工人)の活動とパトロン(天皇・公家・寺社・将軍・大名・豪商など)との関係から見直すことを目的とする。作品の画像をスライドで映写しつつ、古記録や古文書に記された制作状況を精査することで、その成立に関わった人的関係を把握する。日本美術史を社会的視点から理解することを目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21245003
GHS-CR6E01L1
日本美術の制作者とパトロン
高岸 輝
S1 S2
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
日本美術史とパトロネージの俯瞰(初回ガイダンス) 仏教伝来と渡来系工人(古代1) 鎮護国家と遣唐使(古代2) 平安王朝と浄土教・密教の造形(古代3) 後白河上皇と院政期の絵画(中世1) 中世の神仏と絵巻(中世2) 室町将軍と和漢の造形(中世3) 公家日記に現れる制作者たち(中世4) 戦国大名・天下人と土佐派・狩野派(近世1) 「町衆」とはなにか(近世2) 幕藩体制のなかの絵師たち(近世3) 近代国家のなかの「美術」(近代1) ボストン美術館の日本美術コレクション(近代2)
授業の方法
絵画、彫刻、工芸等の作品のスライドとともに、制作者とパトロンに関する史料を用い、これらを読解しながら作品成立の基盤を明らかにする。
成績評価方法
毎回の授業での小課題と、期末のレポートによる。
教科書
なし
参考書
森田義之『メディチ家』(講談社現代新書、1999年) 浅井和春監修『イメージとパトロン―美術史を学ぶための23章』(ブリュッケ、2009年) 桜井英治『贈与の歴史学』(中公新書、2011年) 山下裕二・髙岸輝監修『日本美術史(美術出版ライブラリー歴史篇)』(美術出版社、2014年) 桜井英治『交換・権力・文化―ひとつの中世社会論』(みすず書房、2017年) 『絵巻マニア列伝』(サントリー美術館、2017年) 髙岸輝ほか編『天皇の美術史』全六巻(吉川弘文館、2017~18年) 矢代幸雄『藝術のパトロン―松方幸次郎、原三溪、大原二代、福島コレクション』(中公文庫、2019年) 髙岸輝『中世やまと絵史論』(吉川弘文館、2020年) ハルオ・シラネほか編『〈作者〉とは何か―継承・占有・共同性』(岩波書店、2021年) 板倉聖哲・塚本麿充編『コレクションとアーカイヴ―東アジア美術研究の可能性』(勉誠社、2021年)
履修上の注意
関連する展覧会を随時紹介するので、積極的に観覧することを勧める。