グループ・ダイナミクス

心と社会の相互構成過程の探究

マイクロな個人の心とマクロな社会環境の相互構成過程を実証研究の俎上に載せる試みには、さまざまな方法論上の困難がある。この授業では、社会・文化心理学およびその関連領域における多彩な研究手法とそれらを用いた研究成果を概観しながら、相互構成過程が「いかにして／どこまで」実証的に研究可能か、多面的に議論する。

MIMA Search

授業計画

社会生態学的心理学（socio-ecological psychology）や文化ダイナミクス（cultural dynamics）等の研究領域に焦点を当て、主要文献を講読して理論枠組みを概観するとともに、当該領域で用いられてきた研究手法の有用性と限界について検討する。さらに、各受講生の研究を題材として、個人の認知や行動を扱うリサーチ・クエスチョンにマクロレベル、メゾレベルの要因を導入し、研究のスコープを拡げていくための方法や考え方について議論する。

授業の方法

受講生が交替でプレゼンターを務め、当日の話題提供を行うとともに、討論をリードする。

成績評価方法

出席状況、担当回のプレゼンテーション、討論への参加、レポートの提出により、総合的に評価する。

教科書

特に定めない。

参考書

授業中に随時指示する。

履修上の注意

他専門分野の学生で特に参加・聴講を希望する場合は、必ず事前に連絡・相談をすること。