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最終更新日:2024年4月22日

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19世紀ロシア文学読解(1)

19世紀ロシア文学読解(1)
ロシア散文の黄金時代と言われる19世紀後半のロシア文学は、時を経ても読まれつづけ、さらに翻訳されることによって、世界文学の古典と呼べるものとなりました。そのような古典としての作品に接する時、わたしたちは、後世における解釈・評価に色づけられ、正典化されたものとして作品を受け取ります。あるいはまた、正典化され普遍性を獲得した作品に対して、現在のわたしたちが共感し、私たちのもつ現代的な問題関心を接木していくこともできるでしょう。
しかし当然ながら作家たちは、自らの置かれた一回限りの環境のなかで、さまざまな言説に絡みとられながら執筆活動を行なっていました。研究対象として作品テクストに接するにあたっては、こうした作品テクストが生まれた時代の歴史性を理解することが欠かせません。
そのため本演習では、そうしたロシア作家のなかでも最も有名なドストエフスキーの作品が発表された当時の批評を読むことにより、正典としてのバイアスをとりはずして作品テクストの理解を深めていきたいと思います。作品テクストを生んだ当時の文学環境の把握というこの作業が、作品への私たちの新たなアプローチの発見にもつながればと思います。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21243657
GHS-EA6F02S4
19世紀ロシア文学読解(1)
平松 潤奈
S1 S2
金曜3限
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講義使用言語
日本語/ロシア語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
1.ガイダンス 2.『貧しき人々』 3.『分身』 4.『死の家の記録』 5.『虐げられた人々』 6.『ステパンチコヴォ村とその住人たち』 7.『罪と罰』 8. 『罪と罰』 9. 『白痴』 10. 『白痴』 11.『悪霊』 12.『悪霊』 13. まとめ
授業の方法
(1)ドストエフスキーの主要作品の同時代批評をまとめたロシア語の研究書や全集の注を読んでいきます。担当者には翻訳や文献のまとめをお願いします。 (2)(1)で扱う研究書に出てきた同時代批評のうち、現在入手できるものを各履修者に収集してもらい、授業でその内容を報告してもらいます。 (3)(1)や(2)を受けて、履修者の関心に沿って、ディスカッションをできればと思っています。
成績評価方法
授業中の報告、ディスカッションへの参加などで総合評価します。
教科書
授業中に配布します。
参考書
授業中に配布します。
履修上の注意
ロシア語のテクストを読んだり文献収集をしたりしていきますので、ロシア語の基本文法を習得していることが必要です。