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最終更新日:2024年4月22日

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近代政治史演習

近代政治史演習
最終的には、日本近代史の博士論文を書き上げるために必要な問題意識や分析視角を身につけられるような演習をめざす。①史料を精緻に読んで、独創的な論点を構成する力と、②先行研究を説得力ある論法と論拠で批判しうる力を育み、③書評・論文のかたちに具体的に表現してゆくように共に学びたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21241201
GHS-JS6B01L1
近代政治史演習
野島(加藤) 陽子
S1 S2 A1 A2
月曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
通年の演習(特殊講義)を通じ、 1.博士論文がベースとなった研究書の書評を一本書く準備をする。 2.今年度の『史学雑誌』の回顧と展望号を全員で読む。 3.今年度の『東京大学日本史学研究室紀要』に掲載予定の「森本州平日記」を全員で読む。 4.自らが現在、主な研究対象としている史料を基軸に、分析視角を設定して論文とする手順を学ぶ。多くの参加者にとっても、同一の史料を事前に読み込んで、どのように論点構成をするのか、先行研究をどのように乗り越えるのか、共に学ぶことで博士論文執筆に向けた準備を整えたい。『昭和天皇実録』の記述の出典となった一次史料を、宮内公文書館、国立国会図書館憲政資料室、国立公文書館、防衛研究所戦史センター等で実際に閲覧し、批判的な検討を進める。 第1回 4月8日。最初の回では、演習の目的 参加者の自己紹介、参加者の進めている研究内容の概要紹介を行って貰う。また、野島(加藤)による、前年度の演習の報告内容の回顧と展望を行う。 第2回 諸々準備のため、4月15日は休講とする。 第3回 前年度に報告の機会を失した院生による、『昭和天皇実録』1949年1月~5月部分の報告 第4回 卒業論文執筆者による発表 第5回 『東大日本史学研究室紀要』第28号(2024年4月刊行)掲載予定の「森本州平日記(十六)」1933年7月1日~9月31日までの3か月分を会読 このコピー原本化はデジタル化して参加者がアクセスできるようにします  全員がA4、1枚以内でコメント提出。 第6回  博士論文がベースとなった研究書の序章を会読(初回に指定) 第7回 『史学雑誌』回顧と展望最新号 会読 全員がA4、1枚以内でコメント提出。 第8回 ~第9回 修士論文執筆者による発表 第10回~第20回 『昭和天皇実録』1950年1月~3月部分を会読する、以下、詳細は初回時に指定する。 第21回~第26回 同上 この間に、修士論文構想発表、史学会大会事前準備会などを行う。
授業の方法
1.文献・史料の輪読、会読 2.参加者による個別報告、参加者による討議・講評
成績評価方法
授業への参加(報告・発表・発言など)の度合い
教科書
1、4月8日の初回のガイダンス時、また適宜授業中に指示する。  2、ゼミ幹事によるメーリングリスト、Slackで連絡、参考資料やレジュメの共有を行う。
参考書
4月8日の初回に参考書一覧を配布 基本的に、下記のものは参照する。 1.『昭和天皇実録』第十一巻(東京書籍、2017年) 2.古川隆久ほか編『昭和天皇拝謁記』第一巻(岩波書店、2021年)、第二巻(岩波書店、2022年) 3.同上『昭和天皇拝謁記 田島道治日記』第六巻(岩波書店、2022年)、『昭和天皇拝謁記 関連資料』第七巻(岩波書店、2023年)
履修上の注意
1、崩し字などを未履修の方、日本近代政治史に不案内な方は、修士課程の学生による文書の会、読書会が開催されるので、初回の参加時にゼミ幹事などから案内を受けてください。 2、また、博士課程の学生のとりまとめによる、「森本州平日記」を読む会が引き続き行われているので、是非とも参加してください。毎年、翻刻された3ヶ月分の日記が、『東京大学日本史学研究室紀要』に掲載され、その年のうちにオープンソースとして公開されますので、しっかりとした業績にもなります。