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最終更新日:2024年4月22日

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墓石のグローバルヒストリー

墓石のグローバルヒストリー
墓をめぐっては、さまざまな時代、地域、宗教文化のそれについて多くの研究がなされてきたが、それらの境界を越え、相互の連関と展開を問う研究はいまだ蓄積が浅い。本演習では、講師が研究しているオベリスク型墓石を焦点に、墓が示す慰霊のかたちと心性の展開をグローバルに追うことを試みる。それにより、宗教学、死生学、グローバルヒストリーの接点を探り、分野、時代、地域をまたぐ研究の方法をともに考える。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21240853
GHS-GC6H02S1
墓石のグローバルヒストリー
冨澤 かな
S1 S2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
冨澤の短い講義を受けて、翌週に関連文献を読み議論する形式を繰り返す予定。 以下の内容を予定している(調整・変更の可能性あり) 1.イントロダクション 2.古代エジプト: ハバシュ『エジプトのオベリスク』1985 [1977] 3.古代ローマ: 山田順、2006、「キリスト教と太陽信仰の接点――サークル型聖堂と古代ローマの戦車競技場」、『西南学院大学国際文化論集』、21巻1号、pp. 201-225。44.中世からルネサンスへ: Curran, Brian A., et al., 2009, Obelisk: A History. (chap 3: Survival, Revival, Transformations: Midlle Ages to Renaissance) 5.バロック期ローマ①: 落合桃子、2023、「西洋近世美術におけるアジアの表象としてのガンジス川の河神像――ベルニーニ《四つの河の噴水》をめぐって」『福岡大学人文論叢』第55巻第1号、pp. 93-111。 5.小括: ここまでの整理とまとめ 6.16-18世紀のオベリスクと墓①: Wittkower, Rudolf, 1989, Selected Lectures of Rudolf Wittkower: the Impact of Non-European Civilizations on the Art of the West, ed. by Donald Martin Reynolds, Cambridge: Cambridge University Press. 7.16-18世紀のオベリスクと墓②: 京谷啓徳『凱旋門と活人画の風俗史 儚きスペクタクルの力』2017(第1章、第3章) 8. 16-18世紀のロンドンとスーラト: Scarre, Chris & Roberts, Judith, 2005, “The English Cemetery at Surat: Pre-Colonial Cultural Encounters in Western India,” The Antiquaries Journal, 85: 250-91、冨澤かな「さまざまな宗教、さまざまなお墓――お墓で見るインド宗教史」、小磯千尋・小松久恵編『インド文化読本』2022 9. 下田淳「ドイツにおける教会墓地から市民墓地への移行過程――18世紀後半から20世紀前半までの法的変遷」『宇都宮大学教育学部研究紀要.第1部』69、2019 10. 新田建史「ピラネージのピラミッドと七不思議について」『静岡県立美術館 紀要』33、2017 11. Buettner, Elizabeth, 2006, “Cemeteries, Public Memory and Raj Nostalgia in Postcolonial Britain and India,” History & Memory, vol. 18, no. 1: 5-42. 12. Brown, Rebecca M., 2006, “Inscribing Colonial Monumentality: A Case Study of the 1763 Patna Massacre Memorial,” The Journal of Asian Studies, vol. 65, no. 1: 151-172. 13. まとめ
授業の方法
・演習形式 ・基本的に対面で行う。「対面・オンライン併用型A」としているのは、感染症や出張等の事情のある場合に、例外的にオンラインを用いる場合があるためである。
成績評価方法
平常点(授業への参与度、報告内容)70%、期末レポート30%
教科書
授業計画を参照
参考書
授業内で適宜紹介する
履修上の注意
その回の文献を担当者が要約・分析・コメントする他、他の者は文献を読み、関連情報を集めてきて報告することで、各回全員が何かを持ち寄る形式を目指す。