大学院
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最終更新日：2025年4月21日
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近現代ドイツ美学の基礎文献を読む（2）
メニングハウス『無限の二重化』（1987）を読む
本演習では、Winfried Menninghaus: Unendliche Verdopplung. Die frühromantische Grundlegung der Kunsttheorie im Begriff absoluter Selbstreflexion (1987)（邦訳：『無限の二重化――初期ロマン主義による絶対的自己反省概念への芸術理論の基礎づけ』）の一部をドイツ語で精読する。本書は、フリードリヒ・シュレーゲルやノヴァーリスを中心とする初期ロマン主義の超越論的自己反省理論が、ベンヤミンの『ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念』の批判的読解を通じて再検証され、ソシュールやデリダといった20世紀の言語理論・記号論・脱構築理論の先駆形態として、「記号存在論Semontologie」の名のもとに読み直される。そしてそこに、規則美学、天才美学、作用美学などとも異なる新しい自己反省理美学の成立が読み込まれる。難解なテクストだが、引用される原テクストも参照しつつ丁寧に読み解いてゆきたい。今学期は、第III章「産出と絶対的総合としての反省――非再現的な自己二重化モデルの根本規定（記号、言語、表出）」および「あとがき：ロマン主義的な詩の反省理論の文学史的・社会史的指標について」を読む。
時間割／共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21240710
GHS-GC6G01L1
近現代ドイツ美学の基礎文献を読む（2）
桑原 俊介
火曜2限
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講義使用言語
日本語、ドイツ語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
III. Reflexion als Produktion und absolute Synthesis: Grundbestimmungen eines nicht-repräsentationistischen Modells von Selbstverdopplung (Zeichen, Sprache, Darstellung):
- Das Absolute als das Andere der vergegenständlichenden und entzweienden Reflexion (Schelling).
- Die Reflexion als Verfehlen der »Nichtreflexion« (Novalis, Schlegel).
- Verkehrung der verkehrenden Reflexion: die ordo inversus-Lehre.
- Gefühl und Reflexion (1).
- Geist und Buchstabe: die romantische Lehre der notwendigen Wörtlichkeit (Rhetorizität) des Geistes und der Darstellung.
- Gefühl und Reflexion (2).
- Dekonstruktion eines Ersten, ursprüngliche Duplizität, Identität als Wechsel.
- Die Auf- und Umwertung der Reflexion als Konsequenz der frühromantischen Semontologie.
- Geist, Sein, Reflexion und Leben: Hölderlins Darstellungstheorie.
- Die frühromantische Semontologie als Vorwegnahme Derridas.
Nachbemerkung:
Zum literatur- und sozialgeschichtlichen Index der romantischen Theorie poetischer Reflexion.
授業の方法
輪読形式で進める。
成績評価方法
授業参加（70%）、期末レポート（30%）
教科書
Winfried Menninghaus: Unendliche Verdopplung. Die frühromantische Grundlegung der Kunsttheorie im Begriff absoluter Selbstreflexion. Suhrkamp 1987, S. 72-131, 224-229.
コピーを配布するので各自で用意する必要はない。
参考書
授業内で指示する。
履修上の注意
予習・復習あわせて4時間程度。
