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最終更新日:2025年4月21日

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ルネサンス人文主義の美学的諸問題

ルネサンス期ヨーロッパを席巻した人文主義(ヒューマニズム)の動向を、美学の観点から再考します。ルネサンス人文主義の根底には、人間の不定形さ、見かけの不確実さ、言葉の曖昧さについての透徹した洞察があり、それを感性的人間の諸相を照らし出すものとして検討します(とくにヴァッラ、アルベルティ、レオナルド、クザーヌス、エラスムス、ブルーノ、モンテーニュらを取り上げます)。あわせて、その後世への影響と拡散の諸系譜も考察します(おもに近世のスピノザとライプニッツ、近代のニーチェとヴァレリー、現代のフーコーとセールに注目します)。受講者には、レポートのほか、関連文献の読解や毎回の議論への参加を求めます。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21240704
GHS-GC6G01L1
ルネサンス人文主義の美学的諸問題
岡本 源太
A1 A2
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
1 人文主義と自然主義 2 権威と古典 3 論理と修辞 4 言葉とイメージ 5 人間の発見 6 人間の消滅 7 人間の再生 8 人間の尺度 9 人間の自然 10 狂気、反語 11 欺瞞、懐疑 12 隠蔽、欲望 13 意志、摂理 14 精神、変容 15 経験、物語
授業の方法
講義、および議論(ディスカッション)
成績評価方法
平常点(関連文献の読解や議論への参加)、レポート
教科書
とくになし。
参考書
西洋ルネサンスの哲学史・美術史の基礎知識については、以下の3冊で得ることができる。 ・伊藤博明責任編集『ルネサンス』(哲学の歴史・第4巻)、中央公論新社、2007年 ・小佐野重利ほか『百花繚乱のイタリア、新たな精神と新たな表現』(西洋美術の歴史・第4巻/ルネサンスI)、中央公論新社、2016年 ・秋山聰ほか『北方の覚醒、自意識と自然表現』(西洋美術の歴史・第5巻/ルネサンスII)、中央公論新社、2017年 そのほか授業中に指示する。
履修上の注意
・西洋ルネサンスの哲学史・美術史の基礎知識について、概説書等で補うこと。 ・講義で出会った概念・人名・地名・作品などを、事典等で調べること。 ・講義で言及した文献を読み、作品を見ること。また、関連する文献や作品を探すこと。 ・講義内容をまとめるだけでなく、興味をもった論点について自主的に研究すること。