神話・物語の倫理

本授業では、「倫理学・日本倫理思想史」という学問分野について反省し、自覚化することを目標とする。
「倫理学・日本倫理思想史」では、教説的な思想（仏教・儒学・哲学）のみならず、神話・物語の思想をも扱う。
そこで、本授業では神話・物語に焦点を定めて、倫理思想史的考察を行いたい。

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授業計画

【ガイダンス】 ①「倫理学・日本倫理思想史」とは何か【ガイダンス】 ①「倫理学・日本倫理思想史」とは何か【神の物語Ⅰ：他者】 ②『風土記』の神話 ③『日本書紀』神代の神話【仏の物語：自己】 ④『三宝絵』の釈尊前生譚 ⑤『日本霊異記』の現報説話 ⑥聖徳太子片岡山説話、実存的経典解釈、「世間虚仮、唯仏是真」 ⑦謡曲Ⅰ ⑧謡曲Ⅱ 【人の物語：恋・死（・人倫）】 ⑨近松心中物 ⑩『古事記』人代の心中物 ⑪本居宣長の実存的『源氏物語』解釈：恋＝もののあはれを知る ⑫本居宣長の実存的『古事記』解釈：死＝黄泉国へゆく【神の物語Ⅱ：他者を媒介する】 ⑬『古事記』神代の神話

授業の方法

講義形式

成績評価方法

期末レポート

教科書

プリント配布

参考書

山本常朝・田代陣基著、佐藤正英校訂、吉田真樹監訳注『定本葉隠〔全訳注〕上』（ちくま学芸文庫）吉田真樹『平田篤胤――霊魂のゆくえ』（講談社学術文庫）和辻哲郎『日本倫理思想史』（岩波文庫）和辻哲郎『日本精神史研究』（岩波文庫）

履修上の注意

特になし。