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最終更新日:2024年4月22日

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日本古代の考古学Ⅰ

考古学からみた日本古代国家の形成(1) ー王宮の復元とその構造・変遷から何を読み取るか-
列島社会は、飛鳥時代(7世紀)、古墳時代からの内的発展、韓半島をはじめとした大陸からの強いインパクトにより、古代国家を形成した。古代国家の形成は、支配拠点である宮都(王宮・王都)の規模や構造、その変遷に如実に反映される。そこで、古代国家の形成過程について、考古学的な視点、とくに古代宮都の最新の発掘調査の成果をもとに概観する。本講義では、王宮を中心に取り上げる。古代宮都の発掘調査のデータを使って、いかに王宮の構造を復元し、古代国家の形成を検討するのか、その手法を学ぶとともに、考古学の方法論や基礎的なデータの扱い方について理解を深めることを目標とする。また、文献史学等、関連する研究分野とのかかわりについても解説する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21240215
GHS-GC6B01L1
日本古代の考古学Ⅰ
林部 均
S1 S2
水曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
①授業全体の概観 ②・③古代宮都(王宮・王都)の概観 ④~⑪飛鳥時代の王宮、とくに飛鳥宮跡、前期難波宮、藤原宮跡、平城宮等を取り上げて、その具体的な構造復元をおこない、個々の王宮の歴史的評価を解説するとともに、その変遷から古代国家の形成について考える。⑫・⑬まとめ、古代宮都研究の今後と課題、考古学の可能性と限界。総括討論。
授業の方法
授業は対面で実施。基本的には講義形式とするが、適宜、話題提供や質問をおこない、できるだけ対話形式にして、新たな課題の発見、未解決の課題の抽出をおこない、問題を共有する。たくさんの写真や図面などを使用して授業をおこなうので、感染防止の措置をとったうえで、対面にて授業を実施する。感染が拡大し、対面での授業が困難となった場合は、論文講読を課し、そのやり取りの中で、本授業の目標を達成する。
成績評価方法
授業への参加(50%)、レポート提出(50%)。とくに授業での発言等、授業への参加を重く見る。
教科書
林部 均『飛鳥の宮と藤原京-よみがえる古代王宮-』(歴史文化ライブラリー249)吉川弘文館 2008年。 また、授業時に適宜、資料等を配布する。
参考書
参考文献は、授業時に指示する。
履修上の注意
考古学の概説・実習という基礎的な知識は、すでに習得しているという前提で授業を進めるので、それにかかわる授業は、すでに履修していることが望ましい(履修中でも可)。 また、古代宮都という、ひとつの考古学の資料を扱って、その方法論、資料論を講義をするので、個々の知識というよりは、考古学の方法論、資料論についての復習を求める。
その他
資料の写真・図面等を使っての授業なので、感染防止の措置をとって、対面にて授業をおこなう。もし対面での授業が困難となった場合は、論文等の講読を課し、そのやり取りをもって、授業とする。