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最終更新日:2025年4月21日
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史料から歴史を叙述する―賀茂別雷神社の史料から
史料から歴史を叙述する―賀茂別雷神社の史料から
京都の上賀茂神社(賀茂別雷神社)には約16000点の文書が伝来している。このうちの約一割は「算用状」と呼ばれる会計帳簿であり、戦国期(16世紀半ば)から近世初頭(17世紀半ば)までの約百年間、毎月のものが残存している。会計帳簿であるため表記は単純であるが、そこには豊富な歴史情報が秘められている。たとえばこの期間の権力者の推移と、彼らに対し賀茂社がどのように接していたのかがわかる、「政治史の定点観測」ができると考えている。この授業では、賀茂別雷神社の他の史料などを用いながら、これら算用状を中心に、戦国期から近世初頭までの賀茂社が見た京都の政治史を眺め、史料によってどのような歴史叙述が可能なのかを理解できるようにしたい。
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