大学院
HOME 大学院 日本中世美術史の諸問題
過去(2023年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月1日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

日本中世美術史の諸問題

日本中世美術史の諸問題
平安時代末期(12世紀)から、鎌倉・南北朝・室町時代を経て、戦国・安土桃山時代(16世紀)にいたる約400年の美術史に関して講義を行う。対象は、絵画を中心とし、彫刻、工芸、書など隣接分野についても言及する。中世美術史は、古代(奈良・平安時代)に成立した古典を基盤としながら、武家政権の誕生、禅宗を基盤とする東アジア美術の受容、鎌倉と京都という都市の発展、中央と地方の交流など、多彩な歴史的・文化的・宗教的背景をもとに、新たな定型を生成していく過程と捉えられる。中世的な美の規範は、やがて江戸時代に発展的に継承され、近代において西洋との相対化の中で形づくられた「日本美術」の主要な拠り所となった。本講義では、古代と近世・近代とを架橋する、「中間の時代」としての中世を足場として、日本美術史全体を広く展望することを試みたい。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21235004
GHS-CR6E01L1
日本中世美術史の諸問題
高岸 輝
S1 S2
火曜4限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
・中世美術史の研究史 ・中世美術史と隣接分野(日本史、日本文学、仏教史、文化財学、建築史学、博物館学、人文情報学) ・主題の問題(肖像画、絵巻、仏画、掛幅縁起絵、水墨画、彫刻、工芸、書) ・調査分析の方法論(写真撮影、デジタル処理、様式比較) ・中世美術と美術館・博物館・展覧会 ・国際的な日本美術史、海外での日本中世美術に関する研究と展示
授業の方法
・研究史に関わる重要な著作、論文の検討 ・過去の展覧会カタログの検討 ・主要な作品の分析・検討 ・現代の素材による絵画の復元について ・開催中の中世美術に関する展覧会の見学 ・近世・近代の模写、模本に基づく中世美術の再構築
成績評価方法
毎回の授業で行う小課題と、期末のレポートを総合して評価を行う
教科書
なし
参考書
髙岸輝『中世やまと絵史論』(吉川弘文館、2020年)
履修上の注意
Aセメスターの「日本中世美術史の諸問題」と併せて履修すること