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最終更新日:2025年4月21日
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日本中世美術史の諸問題
日本中世美術史の諸問題
平安時代末期(12世紀)から、鎌倉・南北朝・室町時代を経て、戦国・安土桃山時代(16世紀)にいたる約400年の美術史に関して講義を行う。対象は、絵画を中心とし、彫刻、工芸、書など隣接分野についても言及する。中世美術史は、古代(奈良・平安時代)に成立した古典を基盤としながら、武家政権の誕生、禅宗を基盤とする東アジア美術の受容、鎌倉と京都という都市の発展、中央と地方の交流など、多彩な歴史的・文化的・宗教的背景をもとに、新たな定型を生成していく過程と捉えられる。中世的な美の規範は、やがて江戸時代に発展的に継承され、近代において西洋との相対化の中で形づくられた「日本美術」の主要な拠り所となった。本講義では、古代と近世・近代とを架橋する、「中間の時代」としての中世を足場として、日本美術史全体を広く展望することを試みたい。
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