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最終更新日:2024年4月22日

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保存修復の技法と思想 :破壊、改造、再生、維持のあいだ

保存修復の技法と思想 :破壊、改造、再生、維持のあいだ
本授業では、古代から現代にいたるまで多様なかたちで行われ続けてきた芸術作品の「保存修復」の歴史をたどりながら、各時代において「作品を残すこと」がどのように実践されてきたのか、技法と思想の両面から明らかにする。とりわけ、近代以降の保存修復学が重視してきた作品の「生」の記録化ードキュメンテーションの試みに着目することで、保存修復が美術史学、文化資源学において示しうる新たな作品解釈の方法について考えを深めていく。
また、授業内後半では、 主に保存修復学的な手法を用いて様々な作品を「読む」手法を学ぶ。実際に作品を検分しながら、作品の内外に紐づけられている情報の鉱脈を探り、解釈を重ねることを試みる。集中講義は、2月2日から6日に行うので留意すること。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21235003
GHS-CR6E01L1
保存修復の技法と思想 :破壊、改造、再生、維持のあいだ
田口 かおり
A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
第1回:イントロダクション 第2回:洗浄をめぐる諸問題-1:古代-中世における「保存修復」 第3回:洗浄をめぐる諸問題-2:洗浄論争と古色 第4回:洗浄をめぐる諸問題-3:「問いかけ」としての介入ーウンベルト・バルディーニの保存修復学 第5回:補彩をめぐる諸問題-1:補彩の起源と展開 第6回:補彩をめぐる諸問題-2:中間色の考案ー チェーザレ・ブランディの保存修復学 第7回:補彩をめぐる諸問題-3:被災文化財と補彩 第8回:現代美術とアーカイヴ-1:近現代美術の保存と修復:絵画 第9回:現代美術とアーカイヴ-2:近現代美術の保存と修復:彫刻 第10回:現代美術とアーカイヴ-3:「残らないもの」の保存をめぐって 第11回:作品の構造と状態を理解する:コンディションレポートの作成-1 第12回:作品の構造と状態を理解する:コンディションレポートの作成-2 第13回:フィードバック
授業の方法
対面での集中講義(グループワークあり)
成績評価方法
- 毎回の授業後のコメント提出およびグループワークの成果物の提出と発表 - 授業コメント提出は出欠管理も兼ねる
教科書
特になし
参考書
1. 岡田温司・武田宙也・岩崎奈緒子・加藤巧・田口かおり他『タイムライン─時間に触れるためのいくつかの方法』This and That 2021年 2. 田口かおり『保存修復の技法と思想─古典芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』平凡社 2015年 3. アレッサンドロ・コンティ『修復の鑑―交差する美学と歴史と思想』岡田 温司/喜多村 明里/水野 千依/金井 直/松原 知生【訳】ありな書房 2002年 4. チェーザレ・ブランディ『修復の理論』小佐野 重利【監訳】/ 池上 英洋/大竹 秀実【訳】三元社 2005年
履修上の注意
集中講義は、以下の日程で行う。 2/2(金):2-5限 2/5(月):2-5限 2/6(火):2-5限 + 2/3(土)美術館見学を予定 ※令和6年度大学院人文社会系研究科入学試験を受験する場合、日程の関係で授業への出席が難しい可能性があるため注意すること。