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最終更新日:2024年4月22日

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企画展示論

「企画」や「展示」という言葉からみなさんは何を連想するでしょうか?
おそらく多くの方々が、「テーマを決め、資料を分類して並べる行為」を思い浮かべるのではないかと思います。むろんそういった行為が企画や展示の営みの中心に据えられることは間違いありません。本講ではそこをさらに深掘りし、皆さんが展覧会等で目にする展示に至るまでのプロセス、展示が完成したのちのリアクションといった問題を理論と実際の面から整理し学んでいきます。履修後は、ミュージアムの企画や展示に関する次の4つの事項を理論的かつ具体的にイメージできる、いわば「目利きの客」になる素養が身につくことでしょう。
1)近代以降の日本を中心とした展覧会の歴史
2)モノ-資料-企画-展示という諸要素のシームレスな関係
3)日本の美術館における展覧会運営の実際
4)ミュージアムと社会との調和/葛藤
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21235001
GHS-CR6E01L1
企画展示論
村上 敬
A1 A2
金曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
第01回オリエンテーション 第02回展示の歴史(1)展示の萌芽―近代以前を中心に 第03回展示の歴史(2)展覧会と博物館―近代以降の日本を中心に 第04回ミュージアムの資料について―そもそも何が「展示」されるのか 第05回ミュージアムの企画について―キュレーションをめぐって 第06回ミュージアムの展示について―その意義 第07回見学会(仮) 第08回展示における技術的側面―作品の設置を中心に 第09回展覧会の諸形態―公立美術館の予算と運営 第10回展覧会ができるまで(1)―静岡県立美術館企画展を素材として 第11回展覧会ができるまで(2)―静岡県立美術館企画展を素材として 第12回展覧会、その後(3)―静岡県立美術館企画展を素材として 第13回企画・展示と社会―半期の講義の終わりに
授業の方法
対面授業で実施しますが、感染症等の状況によりオンライン授業となる可能性もあります。
成績評価方法
授業内容への関心と理解(含む)30% 展示見学レポート20% 試験(論述形式)50%
教科書
とくに定めません。必要な資料はその都度配布します。
参考書
・岩渕潤子,1995,『美術館の誕生』中央公論社. ・関秀夫,2005,『博物館の誕生――町田久成と東京帝室博物館』岩波書店. ・暮沢剛巳,2007,『美術館の政治学』青弓社. ・松宮秀治,2009,『ミュージアムの思想』白水社. ・住友文彦・保坂健二朗・編集部(編),2009,『キュレーターになる! アートを世に出す表現者』フィルムアート社.
履修上の注意
・美術館や博物館に一度は足を運び、実際にその空間に身を置いてください。 ・参考書欄には読みやすいものを挙げています。図書館等で手に取ってみてフィーリングが合いそうなものがあったら読んでみてください ・上記2点、いずれも義務ではありませんが、講義の理解のために有益です。
その他
2023年11月21日(火)、上野方面での博物館施設見学会(現地集合・現地解散)を実施する予定ですが、周辺状況の変化に応じて中止の可能性もあります。受講者に経済的負担を及ぼさないよう、キャンパスメンバーズ取り扱い館を候補に検討しています。