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最終更新日:2025年4月21日

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社会神経科学

授業の目標・概要
1990代後期よりfMRIに代表される脳イメージング法の発達により、非侵襲的にヒトの脳活動の測定が可能となり、脳機能についての多くの知見が得られている。脳イメージング法は脳機能を理解するためだけでなく、ヒトの心の仕組みの理解のためにも応用され、神経科学だけでなく社会科学の諸分野(心理学、経済学、政治学、マーケティング)にも重要な知見を提供しつつある。本講義では、今や文理を問わず必須の知識になりつつある脳イメージング法を使った代表的な研究を通してヒトの社会性の脳メカニズムについて学ぶ。

到達目標
1.脳イメージング法による脳活動測定の基本的な原理を説明することができる
2.脳イメージングによって得られたデータがどのように解析されているか、得られた脳活動マップの意味を説明することができる
3.ヒトの社会性に関わる脳部位とその機能について概説することができる
4.脳イメージングを用い社会科学的問いを検討する際の方法論・注意点について説明することができる
5.脳イメージングが経済学・マーケティングの分野でどのように使われ、どのような知見をもたらしたか説明することができる
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21234204
GHS-SC6B01L1
社会神経科学
出馬 圭世
A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
第1回 ガイダンス 第2回 イントロダクション 第3回 脳イメージング法の基礎 第4回 社会的知覚:顔認知、生物学的運動知覚 第5回 心の理論:他者の心を読む 第6回 共感:他者の痛みを感じる 第7回 社会的痛み 第8回 社会的報酬 第9回 神経経済学(Neuroeconomics) 第10回 社会的影響・態度変化 第11回 ニューロマーケティング 第12回 感情 第13回 自己 第14回 脳構造と個人差 第15回 まとめ
授業の方法
主に講義形式で行うが、テーマによってはディスカッションやグループワークを行う。
成績評価方法
出席、グループワーク、レポートにより評価する。
教科書
本講義では主に、The Student's Guide to Social Neuroscience (Ward, 2016)という英語の教科書にそって行う(購入の必要はなし)。脳イメージング法の基本的原理から始まり、社会性神経科学研究の歴史、心の理論・共感・社会的報酬・社会的痛みといったヒト特有の社会性の神経基盤を紹介する。
参考書
特になし
履修上の注意
心理学(特に社会心理学)や統計学についての授業を履修しておくことが望ましいが必須ではない。