大学院
HOME 大学院 詩と批評
過去(2023年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年4月21日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

詩と批評

英米詩入門~出会いと別れの詩
詩入門の授業です。英詩を読み、語るためのコツを勉強します。2023年A1, A2のテーマは「出会いと別れ」です。英米の詩ではエレジー(哀歌)を中心に、親しい人や愛する人との別れをドラマチックに語る詩が多く書かれてきました。別れは詩の最も重要なトピックと言ってもいいくらいで、「詩は墓碑銘である」と言い放った詩人もいたくらいです。ただ、そうした別れの詩はしばしば「出会いのとき」に遡って語られることも多く、別れの詩には同時に出会いの詩という要素もあります。また、出会いそのものにより大きな重心を置いた作品もあります。

出会いと別れとなれば、時代的社会的な背景によって書かれ方もかわるので、そのあたりも意識したいところです。実は18世紀に隆盛を見る近代小説はどちかというと出会いにこそ重心を置いてきたので、詩と小説というジャンルの違いを考える契機ともなるでしょう。

ふだんあまり詩に親しんだことのない人での何とかなるようなレベルにしたいと思いますが、英語の原文とは格闘してもらう予定です。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21233754
GHS-EA6G02S2
詩と批評
阿部 公彦
A1 A2
金曜5限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語/英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
Introduction John Milton,‘Lycidas,’; Ben Jonson, ‘On My First Sonne’ 1.William Shakespeare, from Sonnets 2.Thomas Gray, ‘Elegy Written in a Country Churchyard’ 3.William Wordsworth, ‘The Solitary Reaper’ 4.John Keats, ‘Ode to a Nightingale’ 5.P.B. Shelley, ‘To a Skylark’ 6.Walt Whitman, ‘O Captain! My Captain!’ 7.Alfred, Lord Tennyson, ‘Crossing the Bar’ 8.Thomas Hardy, ‘The Voice’ 9.Thomas Hardy, ‘After a Journey’ 10.William Butler Yeats, ‘Easter 1914’ 11. W.H. Auden, ‘In Memory of W.B.Yeats’ 12. Philip Larkin ‘Mr Bleaney’ 13. Andrew Motion, 'The Dancing Hippo'
授業の方法
詩をほとんど読んだことがないという人を想定しつつ、前半はじっくりとテクストを読み、詩の「ほぐし方」や「語り方」を学びます。後半は作品とあわせてときには作品批評も読みながら、テーマを立てて考察し、どのように詩を語るか、さらにその方法を深めていきたいと思います。単に英語を日本語に訳すだけではなく、英語を英語のまま読むことを心がけるため、読解の基本となるような「勘所」をとらえる練習をします。授業の最後にグループにわかれてのディスカッションがあります。 なお、ルネッサンスからロマン派にかけての古い時代にせよ、20世紀の現代詩にせよ、ある程度背景を知らないと理解できないことも多いので、とくに前半の授業ではある程度背景説明にも時間をとります。
成績評価方法
出席、平常点、発表、期末レポート。
教科書
詩のテキストはこちらで用意して配ります。
参考書
授業時にお知らせします。
履修上の注意
英詩にかぎらず文学作品をあまり読んだことのない人にもわかるくらいのレベルにするつもりです。 かならず予習はしてきてください。なお、担当者の割り振り、授業予定の変更などは教員HPの該当欄で告知しますので、チェックするのを忘れないでください。