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最終更新日:2024年4月22日

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南北戦争前のアメリカ文学 5

南北戦争前のアメリカ文学
現代においてはしばしば、望ましくないもの、是正すべきものとして言及されることの多い「不平等 (inequality)」を大凡のテーマとして、独立期から南北戦争前のアメリカの文学作品を数点読む。一口に「不平等」と言っても、経済的な不平等、人種・ジェンダー・階級間の不平等、気持ちの上での不平等、など様々な不平等が存在する。また、特に合衆国においては、少なくとも建前上は階級の存在が否定されてきた一方で、収入や富の不平等については、むしろ人々の社会的な上昇を促す重要な要素として肯定的に捉えられてきたという面もあり、そもそも「不平等」が問題とみなされたことが過去にどの程度あったのか、ということを理解するのは意外と簡単ではない。本講義では、少し古めの英語のテクストを丁寧に読みつつ、作品の歴史的・社会的・文化的背景についても調べながら、十九世紀以前のアメリカの作家や読者が、「不平等」についてどのように考え、どのように感じていたのか、「不平等」に関する現代の様々な理論的立場についても触れながら考えてみたい。また、上記の分析を行うにあたって、今学期は特にDigital Humanities関連の書籍を一冊選び、その方法論を実際に作品の分析に試してみたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21233406
GHS-EA6D01L2
南北戦争前のアメリカ文学 5
古屋 耕平
A1 A2
金曜3限
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講義使用言語
日本語/英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
(他の科目との兼ね合いによって、若干変更の可能性あり。) 1. Introduction 2. George Lippard, The Quaker City, Book 1 3. George Lippard, The Quaker City, Book 2 4. George Lippard, The Quaker City, Book 3 5. George Lippard, The Quaker City, Book 4 6. George Lippard, The Quaker City, Book 5 7. George Lippard, The Quaker City, Book 6 8. Herman Melville, White Jacket, Ch1-15 9. Herman Melville, White Jacket, Ch16-30 10. Herman Melville, White Jacket, Ch31-45 11. Herman Melville, White Jacket, Ch46-60 12. Herman Melville, White Jacket, Ch61-75 13. Herman Melville, White Jacket, Ch76-93
授業の方法
本講義は対面を基本とするが、形式上は「対面・オンライン併用型A(総時間数の半数以上を対面で実施)」で行う予定。 受講者は学期中に発表(4000-5000字程度)を最低1回行う。また参加者は、毎回のディスカッション、発表を元に学期末レポート(10000字程度、学部生は5000字程度)を執筆する。
成績評価方法
授業参加(ディスカッション、発表等)10%、発表30%、学期末レポート60%
教科書
版は特に問わない。いずれの作品もKindleやオンラインで手に入るはずなので、読み進めておくことをお勧めする。入手が難しいものや、その他の参考文献は、Google Classroomにアップロードする。
参考書
Google Classroomで配布。
履修上の注意
発表とレポートの提出は必須。