イスラム法とジェンダー

１）イスラーム法の形成と展開の過程について、主に家族法関連の法規定を例にして理解を深める。
２）イスラーム法の規範をジェンダーの視点から分析し、その特徴と社会にもたらす影響について考察する。

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授業計画

1　ガイダンス：授業のねらいと進め方　（イスラーム法の基礎知識） 2　聖典クルアーン：その成り立ちと解釈　 3　預言者ムハンマドとハディース 4　イスラーム法における性をめぐる規範 5　身体をめぐるイスラームの思想と法６古典イスラーム法の結婚と離婚（現代ムスリム社会とイスラーム法）７　映画鑑賞　　８　現代ムスリム社会の結婚・離婚　９　児童婚をめぐる問題を考える 10　ムスリム・フェミニズムと新しいクルアーン解釈 11　ムスリム女性のヴェール　 12　同性婚をめぐる諸問題 13　今学期のまとめ＊なお、授業の進捗状況と受講生の関心に応じて、内容を若干変更する可能性がある。　

授業の方法

講義を中心とし、指定文献の輪読やディスカッションを行なう回がある。授業はすべて対面で行う。

成績評価方法

授業参加態度（50％）、レポート（50％）

教科書

とくに指定しない。

参考書

堀井聡江『イスラーム法通史』山川出版社, 2004年. 大河原知樹・堀井聡江『イスラーム法の「変容」― 近代との邂逅』山川出版社, 2015年. 小野仁美『イスラーム法の子ども観―ジェンダーの視点でみる子育てと家族』慶應義塾大学出版会, 2019年. 森田豊子・小野仁美編（長沢栄治監修）『結婚と離婚（イスラーム・ジェンダー・スタディーズ１）』明石書店, 2019年. 各回の参考文献は、授業内で紹介する。

履修上の注意

講義担当は、小野仁美（助教）となります。