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最終更新日:2024年3月15日

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アジア太平洋文化交流論II(1)

近世日本思想史史料会読
昨年度に引き続き荻生徂徠『蘐園随筆』(正徳四年〔1714〕刊)を会読する。荻生徂徠は、江戸時代を屈指の大学者であり、その影響は当時の学芸の各方面に及んだ。今回取り上げるのは彼が独自の学問体系—いわゆる徂徠学—を確立する前、いまだ朱子学者であった時代の『蘐園随筆』である。『蘐園随筆』の議論は、徂徠学確立以後の切れ味鋭い議論に比べれば面白みに欠けるかもしれないが、初期の頃の徂徠の関心の所在や彼の思想上の曲折が窺われて興味深い。該書を丁寧に読むことで、徂徠学に帰結しなかった初期徂徠の思考について考えたい。近世日本思想史を研究する上で、漢文訓読の知識は欠かせないので、基本的には訓読を用いて授業を進める。今年度のSセメスターは巻三から読み始める。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21232304
GHS-AS6B01L1
アジア太平洋文化交流論II(1)
高山 大毅
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
第1回:導入 第2回:巻三、一オ一行目~五ウ三行目 第3回:巻三、五ウ四行目~八ウ十行目 第4回:第三、九オ一行目~十一ウ二行目 第5回:巻三、十一ウ三行目~十三ウ十行目 第6回:巻三、十四オ一行目~十六ウ十行目 第7回:巻三、十七オ一行目~十九ウ二行目 第8回:巻三、十九ウ三行目~巻四、二オ七行目 第9回:巻三のまとめ 第10回:巻四、二オ八行目~巻四、三ウ五行目 第11回:巻四、三ウ六行目~巻四、五ウ二行目 第12回:巻四、五ウ三行目~巻四、八オ一行目 第13回:今後の展望
授業の方法
授業前半は受講者を順に指名し、史料を音読し、語義や文意を解説してもらう(報告者以外も毎回の予習は欠かせない)。後半は各回一人、その回の範囲に関連する報告を行う(訓読・現代語訳を作成し、考察を述べる)。
成績評価方法
授業での発言と報告によって評価する。
教科書
『蘐園随筆』は早稲田大学古典籍総合データベースで閲覧可能である。
参考書
授業初回で紹介する。
履修上の注意
昼休み(12時30分頃)まで延長して授業を行う。 毎回の範囲を精読し、語彙や典拠について調べておくこと。 【重要】授業開始日については、ITC-LMS経由で連絡するので、必ずITC-LMSに登録すること。 授業は基本的に対面で行うが、感染状況が悪化した場合は、対面とオンラインの併用(いわゆるハイフレックス)を検討する。