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最終更新日:2025年4月21日

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プロティノス『エンネアデス』第三論集第五論文

新プラトン主義の美学研究ーープロティノス「愛について」を読むーー
新プラトン主義の創始者プロティノス(AD205-270)後期論攷「エロースについて」(『エンネアデス』第三論集第五論文)を精読することにより、新プラトン主義思想そのものに習熟するとともに、超越的美について思索を深めること。井筒俊彦が「愛の神秘主義的形態」(erotische Mystik)と呼ぶものの原型を正確に把握することを主眼とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21230711
GHS-GC6G01L1
プロティノス『エンネアデス』第三論集第五論文
堀江 聡
S1 S2
水曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
1.新プラトン主義とは何か 2.プロティノスの著作について 3.プロティノス「愛について」 4.同著第1章前半 5.同著第1章後半 6.同著第2章前半 7.同著第2章後半 8.同著第3章 9.同著第4章 10.同著第5章 11.同著第6章 12.同著第7章 13.同著第8章 14.同著9章 15.総括
授業の方法
演習に講義を挟む予定です。
成績評価方法
平常点と学期末レポート(授業に触発されたテーマで、枚数任意)。
教科書
ギリシア語原典(Oxford Classical Text)を底本とし、英語、仏語、独語、伊語、西語、フィチーノのラテン語などの諸訳を参照します。
参考書
諸訳の一例として、『プロティノス エネアデス(抄)IおよびII』(田中美知太郎・水地宗明・田之頭安彦訳)、中公クラシックスW50/51、2007年。『プロティノス全集』第二巻、田之頭安彦訳、中央公論社、1987年; Plotin Traité 50 (III,5) par P.Hadot, Cerf, 1990; Plotin Traités 45-50 par L.Brisson, Flammarion, 2009; Plotin Ennéades III par E.Bréhier, Les Belles Lettres,1925(ビュデ版);Plotino Enéadas III-IV por J.Igal, Madrid:Gredos, 1985; Plotinus III by Armstrong, Loeb,1980; Plotinus The Enneads by S.MacKenna, Penguin Classics, 1991; R.Harder, Plotins Schriften, Hamburg, 1956-71; M.Casaglia, Enneadi di Plotino Volume primo, Torino, 1997; Plotini opera, tomus III, Enneades III, ed. P.Henry & H.-R.Schwyzer, Paris & Bruxelles, 1973; A.M.Wolters, Plotinus "On Eros", Amsterdam, 1972; プロティノスの原語の辞典として、J.H.Sleeman, Lexicon Plotinianum, Leiden & Leuven, 1980。水地宗明・山口義久・堀江聡編著『新プラトン主義を学ぶ人のために』、世界思想社、 2014年。他の参考書は授業中に追って紹介します。
履修上の注意
古典ギリシア語を読むことは、履修条件ではありません。参加者各人の習得語学に応じて、分担を決めようと思います。
その他
初回はなるべく顔を出して下さい。 対象は古代末期ですが、もちろんプラトン美学を継承展開させ、西洋中世(例えば、新プラトン主義の藝術的開花であるアヤ・ソフィア寺院、ゴシック建築など)、イスラーム哲学、中世ユダヤ思想、ルネサンス、ケンブリッジ・プラトン主義、ドイツ観念論、ベルクソン、西田幾多郎などに多大の影響を与えた思想に触れる機会として、積極的な参加が望まれます。 今年度で最終年度となります。