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最終更新日:2025年4月21日

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茶道文化の諸相

茶道文化には、日本の美学や、日本独自の芸術として取り出せる部分もあるが、それに留まらない喫茶文化としての広がりを持っていることを学び、美学や芸術として評価されたのは近代に芸術的な視点が日本に導入されてからのことであった点について考察することで、「わび茶」に代表される茶道への理解を深め、その過程で近代的な芸術概念に対しても見直すことができるようになる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21230707
GHS-GC6G01L1
茶道文化の諸相
田中 秀隆
S1 S2
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
1.日本の喫茶習慣の受容過程の概観と方法論の概説 2.唐代煎茶法の受容 3.宋代点茶法の導入(平安末・鎌倉期) 4.宋代点茶法の受容(南北朝期) 5.宋代点茶法の普及(室町期) 6.宋代点茶法の変容(戦国期) 7.宋代点茶法の儀礼化(江戸初期) 8.明代淹茶法の流入(江戸初期) 9.「茶道」の確立(利休の茶聖化) 10.「千家茶道」の普及 11.明治維新と英国喫茶法の流入 12. 岡倉天心『茶の本』の二つの役割 13. 近代的芸術概念の普及と「茶道」 14. いわゆる「わび茶」とはいかなるものなのか? 15. 茶道文化のこれからをめぐって
授業の方法
講義方式
成績評価方法
授業参加およびレポート
教科書
項目ごとにプリントを配布する
参考書
田中仙翁 『茶道の美学』講談社学術文庫 依田徹  『近代の「美術」と茶の湯』思文閣出版 橋本素子/三笠景子編『茶の湯の歴史を問い直す』 筑摩書房 田中秀隆 『近代茶道の歴史社会学』思文閣出版 田中仙堂 『千利休 「天下一」の茶人』宮帯出版社 田中仙堂 『岡倉天心『茶の本』をよむ』講談社学術文庫 田中仙堂 『お茶と権力』文春新書
履修上の注意
履修上の注意 熊倉功夫 『茶の湯』(中公文庫)、熊倉功夫・井上治『茶と花』(山川出版)等をよんで、茶道文化に関する通説的な理解に親しんでおくことが望まれる。