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最終更新日:2025年4月21日

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質的研究法入門

質的研究法
社会における事象の捉え方には大別すると量的研究法と質的研究法があり、医学、保健学、看護学、社会学、心理学、教育学等の分野においては特に数量的なアプローチが主流であったが、近年、個人およびグループ面接や観察によってデータを得る質的研究法の有用性が広く知られるようになり、この方法で研究に取り組もうとする研究者も増えてきた。しかし、手法・手続きが整えられ評価法も確立された量的研究法とは異なって、質的研究法を学ぶことは容易ではないと言われている。本科目では、質的研究法の入門編として、質的研究法の世界を概観し、質的研究法を用いた原著論文の詳細なクリティークを通して、質的研究法の特徴を理解し、研究法と論文作成法を具体的に把握し、また、事象の捉え方に関して視野を拡大することを目標とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21230080
GHS-XX6A02S1
質的研究法入門
会田 薫子
S1 S2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
第1回目は4月11日. 第1~3回目:実証研究と質的研究法の世界を概観し、研究手法の特性について学びながら、問い(research question)の性質と研究対象による研究法の選択について考える。また、研究倫理の考え方とルールを学ぶ。 第4回目以降:質的研究法を用いた研究論文(和文あるいは英文)を読み、研究によって何がどのように明らかにされたかを理解するとともに、論文を批判的に読解する力を身につけ、それによって自身の研究遂行・論文執筆能力の向上を図る。また、社会的な事象を複数の視点から観察し、事象の多面性・複雑性について認識を深める。
授業の方法
対面授業を予定。 第1回目~3回目までは講義を主体とする。第4回以降は学生・院生による発表とディスカッションを主体とする。発表用の資料の提出に関する事柄については授業開始後に連絡する。
成績評価方法
授業への参加、授業中の発表、期末レポートにより評価する。
教科書
授業中に参考書を適宜示す。
参考書
『質的研究実践ガイド』(医学書院)C.ポープ・N.メイズ編、大滝純司監訳 『社会調査の考え方』(東京大学出版会) 佐藤郁哉著 『事例から学ぶ はじめての質的研究法 医療・看護編』(東京図書)高橋都・会田薫子編 『事例から学ぶ はじめての質的研究法 臨床・社会編』(東京図書)能智正博・川野健治編 『事例から学ぶ はじめての質的研究法 教育・学習編』(東京図書)秋田喜代美・藤江康彦編 『事例から学ぶ はじめての質的研究法 医療・看護編』(東京図書)遠藤利彦・坂上裕子編
履修上の注意
履修希望者および聴講希望者は4月10日(月)正午までに会田にメール(*****)にて、その旨、連絡すること。 対面授業を基本とするが、社会の状況に照らしてリモート講義が必要となる場合は、ZoomリンクはITC-LMSにて知らせる。 授業の出席回数が7回以上の場合のみ、期末レポートを提出できる。