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最終更新日:2024年10月1日
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死生をめぐる偶然と確率の問題
死生をめぐる諸問題についての偶然と確率の視点からの考察
死と生をめぐる諸問題に、偶然や確率という事象、概念、およびそれらにまつわる諸理論がどのよう関わっているのか、もしくは、関わりうるのかを考察する。
各人にとって自身の生と死は一度きりの事象であり、いずれはみなが死に至ることが確実と考えられるにもかかわらず、しかし、ある意味では、そうであるがゆえに、死と生をめぐる私たちの思考には、意識するか否かにかかわらず、確率や偶然(性)にまつわる思考が深く関わっている。
また、人間は、不慮の偶発的事態に起因する不具合や不幸を避けようと長年にわたって努力を積み重ね、その結果、ある程度の成果を挙げてきたが、そのことの副産物として、逆に合理的な思考ができなくなってしまったり、旧来の倫理規範や価値観がゆらぐ事態が現れつつある。
本講義では、生と死の問題について、偶然や確率をめぐる議論がどのようにかかわるのかを、様々な哲学者たちの主張に注目しながら考察していくことを試みる。
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