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最終更新日:2024年4月1日

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サステイナビリティと人文知

サステイナビリティと人文知——食と地域のサステイナビリティを考える
 自然環境問題、災害(人災を含む)、感染症、戦争・紛争などの大きな危機に直面しながら、現代社会はそのあり方を常に問われている。サステイナビリティは、第一には自然環境を不可逆的に破壊せずに維持できるかどうか(維持可能性)、第二にその範囲で経済活動を持続できるかどうか(持続可能性)を意味する。自然破壊は、自然環境なしで生きていくことができない人間自身の自己破壊につながる。そのため、自然環境の維持可能性と経済開発の持続可能性は不可分の関係にある。だが、両者は両立できるのか。これまでの人間の生き方そのものを根底から変えなければ、これからの危機を乗り越えることはできないのではないか。もし経済開発の持続可能性にこだわるなら、結局は自然破壊を止められないのではないか。こうした難問は、科学技術と政治経済の問題だから人文知は関係ないと思われがちである。だが、人間の生き方が問われているのに、人間の知的反省の営みに関わる人文知が全く無関係でいられるはずがない。
 この多分野交流演習では、普段は専門的な研究を進めている学生・院生が、文理を超えた様々な分野に属する教員とともに、人類の巨大な難問と学問的な知識とをどのように関係づけるかをともに探求することを目標とする。この多分野交流演習への参加を通して、自分の専門的な研究を他の分野の研究者にどう伝えるか、また共同で生産的な議論をおこなうためには何が必要なのかを、実践的に身につけることが期待される。
 今年度では特に食と地域のサステイナビリティについて、多方面から検討することを予定している。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21230002
GHS-XX6A02S1
サステイナビリティと人文知
堀江 宗正
S1 S2 A1 A2
金曜5限、金曜6限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
前半は講師によるレクチャー、後半は院生による発表と総合討論とする。 4月7日 堀江宗正 ガイダンス 地域と食をめぐるサステイナビリティの問題系 4月28日 鎌田東二 地域と人文知――京都伝統文化の森プロジェクト(特別公開) 5月19日 秋山聰 新宮市(熊野地域)と人文社会系研究科の地域連携 6月2日 森先一貴 先史時代はサスティナブルか――食料獲得社会の考古学 6月23日 竹内昌治 培養肉の未来――社会と文化への影響(17:15-) 7月14日 太田和彦 食から構想するサステイナブルな社会 10月6日 篠原雅武 空間論から見た地域のサステイナビリティ 10月20日 梶川 裕矢 持続可能な⾷料システムへの転換に向けた連携 11月17日 福永真弓 食べることをめぐる倫理と人間らしさ 12月8日 院生発表 1月5日 予備日 1月17日 総合討論
授業の方法
教員からのレクチャーと議論への参加が授業の基本である。学生・院生は常に(急に)発言を求められ、参加者の人数によっては発表も割り当てられる。
成績評価方法
授業への参加度と発表と教員が提示するフィールドワークへの参加(最低1回、簡単なコメントを発表するか個人発表でおこなうか)
教科書
資料等を授業の時に投影する(ファイルを配布する)。
参考書
授業の時に提示する
履修上の注意
授業は17時から19時を基本とする