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最終更新日:2025年4月21日

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朱子学(新儒教・宋明理学)の基本概念

朱子学(新儒教・宋明理学)の基本概念
朱子学(新儒教・宋明理学)の重要な基本概念について、理解を深めるとともに、古典中国語による基礎的な文献の読解力の涵養を目的とする。併せて、朱子学入門のための道案内を果たしたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21222310
GHS-AS6B01L1
朱子学(新儒教・宋明理学)の基本概念
伊東 貴之
S1 S2
月曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
南宋の儒学者で、朱熹(朱子)(1130~1200)の門人として知られる、陳淳(陳北溪)(1153~1217)の著書で、朱子学の重要概念を簡潔に解説した『性理字義(北溪字義)』をテキストとして、輪読形式で、講読と解説を行う。併せて、適宜、概説的な講義を通じて、朱子学入門のための道案内を果たしたい。なお、同書は、朱子学理解の捷径であると同時に、いわばマニュアル的な書物でもある。それ故、余力があれば、必要に応じて、適宜、『朱子語類』『朱子文集』なども参照して、朱熹(朱子)の元来の所説が、どのように再解釈され、再構成されて、纏められたのか、そこにおける問題点も含めて、議論や考察を深めたい。
授業の方法
基本的には、上記のテキストを素材として、中国音と訓読とを併用して、輪読しつつ、読解する技法を涵養する。また、同書には、下記に示すような訓点付きの和刻本のほか、英訳も存するので、余裕があれば、必要に応じて、適宜、両者を参照することで、和刻本(影印本)の取り扱いに習熟したり、英語圏の中国学の一端に触れることも予定している。
成績評価方法
授業に対する熱意や参加の度合い、読解力などを総合的に勘案して、評価を行う。場合によっては、期末レポートを課す場合もある。
教科書
陳淳著『北溪字義』(理学叢書・中華書局)。授業では、基本的には、テキストのコピーを配布するが、可能なら、受講者各人でも用意されることが望まれる。
参考書
『北溪先生字義詳講・朱子行状・朱子年譜』(岡田武彦・荒木見悟主編:近世漢籍叢刊・和刻影印本、京都・中文出版社)。 Neo-Confucian Terms Explained(The Pei-hsi tzu-i:北溪字義), by Ch’en Ch’un(陳淳:1159-1223), Translated, Edited, and with an Introduction by Wing-tsit Chan(陳榮捷), Columbia University Press, New York, 1986. 陳淳/佐藤仁訳・解題『朱子学の基本用語――北溪字義訳解』(研文選書64・研文出版、1996)。 溝口雄三〔伊東貴之編・解説〕『中国思想のエッセンスⅠ―異と同のあいだ―』(岩波書店、2011)。
履修上の注意
授業は、基本的に、講読・輪読の形式で進めるので、相応の予習が必須である。中国語履修者が望ましいが、そうでない場合には、担当者が用意する和刻本のコピーなどにもとづいて、訓読形式で読解されたい。何れにしても、漢文訓読の基礎的な素養があることが望ましい。