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最終更新日:2025年4月21日
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計算論的神経科学
計算論的神経科学入門
計算論的神経科学は、中枢神経系すなわち脳を、計算・数理という言葉で捉え、神経系が行う「情報処理」としての理解によって、ヒトを含む動物の行動現象を説明し、その機能不全によって疾患を説明することで、脳の機構的な理解を得る科学的アプローチの一つである。本講義では、主に学習理論及び意思決定・選択行動を扱う。学習を計算・数理的に行う機械学習の枠組みを解説し、それに対応する心理学・行動学・神経科学の現象を紹介する。この講義を通じて、ヒトの行動を計算として理解する方法論、計算から導かれる神経における生理学的現象と心理現象との対応と因果関係などの至近因のみならず、計算の合理性や適応における目的関数や進化における淘汰圧など究極因の理解を目指す。また様々な計算・数理モデルを実際に構成する例を学ぶことによって、構成論の妥当性と限界についての理解を深める
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21220905
GHS-GC6I01L1
計算論的神経科学
鮫島 和行
S1
S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
授業計画 まず、計算論的神経科学で用いる数学の基礎及び計算機シミュレーションの実際について解説したのち、機械学習の手法のいくつかの解説とそれに対応する学習心理現象との対応関係を複数のトピックスを通じて学んでゆく。トピックスとしては、下記を扱う。 1.教師あり学習と運動学習 2.教師なし学習と感覚認知 3.予測モデルと誤差修正、神経コーディングとデコーディング 4.強化学習の問題構成1 bandit task 探索と搾取 、選択と大脳基底核 5.強化学習の問題構成2 マルコフ決定過程、価値関数と前頭眼窩皮質 6.強化学習の解法1 動的計画法、運動計画と外側前頭前野 7.強化学習の解法2 モンテカルロ法、エピソード記憶と海馬 8.強化学習の解法3 T D法、条件づけとドーパミン神経系 9.より進んだ問題 部分観測マルコフ決定過程、知覚意思決定と頭頂連合野 10.より進んだ問題 社会的意思決定、ミラーシステムと内側前頭前野 11.より進んだ問題 記号コミュニケーションのモデル 12.より進んだ問題 メタ学習と神経修飾系 神経修飾物質の受容体遺伝子と行動傾向
授業の方法
対面(またはオンライン)講義による解説、及び、計算モデル構成実習(場合によっては各自学習)
成績評価方法
レポート提出による評価
教科書
Sutton, R. S., & Barto, A. G. (2018). Reinforcement learning: An introduction. MIT press.
参考書
田中宏和 (2019) 計算論的神経科学: 脳の運動制御・感覚処理機構の理論的理解へ、森北出版 森村哲郎 (2019) 強化学習, 機械学習プロフェッショナルシリーズ、講談社サイティフィック Dayan, P., & Abbott, L. F. (2005). Theoretical neuroscience: computational and mathematical modeling of neural systems. MIT press.
履修上の注意
基礎的な数学、解析学、線形代数学、統計学、については前提知識として扱うため、あらかじめ履修しておく方が望ましい。
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