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最終更新日:2024年4月22日

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偶然性の美学

偶然性の美学
『「いき」の構造』、『偶然性の問題』の著者として知られる九鬼周造は、『文学概論』、『日本詩の押韻』などで「偶然性の美学」の構築を目指したと考えられるが、早逝のために果たされなかった。九鬼の思想形成を考えるうえで、大きな影響を与えた西洋の哲学者に、シェリングとオスカー・ベッカーの二人を挙げることができるが、二人の思想と九鬼周造の思想は、いずれも偶然性というキーワードで結びつき、その関係を読み解くことは、九鬼の果たせなかった構想を探る鍵となる。本講義では、3人の思想の関係を「偶然性の美学」をキーワードに読み解くことで、主に西洋哲学を取り入れることで確立を目指してきた日本美学の可能性を再検討していく。さらに、「無常」や「はかなさ」のような日本の伝統的美意識を射程に収めることにより、より深くて広い美学理論の展開を模索してみたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21220706
GHS-GC6G01L1
偶然性の美学
橋本 崇
S1 S2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
1)九鬼周造の思想 2)九鬼周造の『偶然性の問題』 3)九鬼周造の「偶然性の美学」 4)シェリングの哲学 5)シェリングの美学 6)九鬼周造とシェリング 7)オスカー・ベッカーの哲学 8)オスカー・ベッカーの存在論的美学 9)九鬼周造とオスカー・ベッカー 10)「はかなさ」の美学 11)「無常」の美学 12)宗教と美学 13)禅と俳句 14)美的範疇論をめぐって
授業の方法
講義による。
成績評価方法
授業への参加状況 50%、 学期末レポート50%
教科書
特に指定しませんが、目を通してほしい本として、 九鬼周造『偶然性の問題』、『人間と実存』       
参考書
シェリング『超越論的観念論の体系』 オスカー・ベッカー『美のはかなさと芸術家の冒険性』 唐木順三『無常』 
履修上の注意
授業テーマに自分なりの関心をもって受講することを期待します。 西洋哲学や美学について、入門的な知識を身につけておくとよいでしょう。
その他
第1回(4月19日)、第2回(4月26日)のみオンライン、第3回(4月28日)休講、第4回(5月10日)より対面予定。